40話 ページ41
次の日私は母に言われた通りロキのいる地下牢へ行った。
本当は無断で立ち入ることは出来ないけど
私にはポータルと言う狡い能力がある。
『ロキ。元気にしてた?』
実はロキに最後に会った日から
もう結構時間が経っている。
覚えては居ないけど1週間程会っていない。
「なんだ、何をしに来た?
私を哀れんで居るのか?余計なお世話だ。」
『そういう訳じゃ...。ただ会いたかっただけ。』
「フンッ、馬鹿な奴だ。私はもうお前の兄ではない。
分かったなら早く目の前から消えてくれ。」
私をわかりやすく突き放すロキも相当な馬鹿だ。
元々、私たちは兄妹ではないし
そんな事は気にせずとも私はロキを兄だと慕ってきた。
『私はここに連れてこられた時から、誰の家族でもなかった。でも、受け入れてる。本当はロキだって分かってるでしょう?』
「私は何も知らない。考えたくもない。
もう家族の話はするな!」
怒りに震えるロキはとても辛そうな顔をしていた。
『私はあなたを兄だと思ってる。
大切なお兄ちゃんだよ。これからも...。
変わることは無い、何一つ。』
「A...。見つかる前に早く戻れ。
捕まるぞ、私のように。」
ロキは不器用すぎて、逆に面白い。
『いつまでも、拗ねてちゃダメだよ。
じゃあまたね。』
私は地下牢を出て、部屋に戻った。
そのタイミングで王宮に仕えるものが来た
父上からのお呼び出しのようだ。
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みす(プロフ) - あわさん» コメントありがとうございます…!楽しんでいただけて何よりです!続編も作成中なので気長に待っていただければ嬉しいです。引き続きよろしくお願いします! (2022年8月3日 17時) (レス) id: f014233af7 (このIDを非表示/違反報告)
あわ - 楽しく読まさせてもらってます!更新楽しみにしております! (2022年8月3日 2時) (レス) id: 6d25826f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みす | 作成日時:2022年7月19日 1時