29話 ページ30
チタウリは見たことも無い乗り物と武器を持って
逃げ惑う人々を襲っていく。
ポータルを開けば逃がせる…。
でも、アメリカの地形には詳しくない。
どこが安全なのかも確証が持てないでいた。
『うわッ!何この青い汁…吐きそう。ウッ…。』
対人の戦闘なら今よりも幼い頃に父や兵士に教わった。
魔法も、ロキや母上が教えてくれた。
そのおかげで何とかその場をしのげた。
次々とチタウリを倒していると、見たことも無い赤い何かが降ってきた。これはロボット…?
「ロマノフ、さっきはあっちで戦って居なかったか?」
『(この声はトニー・スターク?)』
「おい、ぼーっとしてどうしたんだ。
奴らに頭でも叩かれたか?」
『え、えぇ…。襲われている人がいたから。』
「そうか、それで…」
何かを言いかけて、話すのを辞めた。
まだ何かあるの…?
「おかしい、今無線で話したのはだれだ?
君、これをつけてみてくれ。」
私は渡されたイヤホンみたいなものを耳につけた。
「私は話してないわよ、こんな時にふざけてる場合?」
「スターク、しっかり…戦え…!アァ"」
「ふん、なるほどそれで君は?」
質問に答えるため、素直に魔法を解いた。
「やっぱり君か、こんな所で何してる。
戦う気は無いんじゃなかったのか?」
『守らないといけない。皆のこと』
「今話してるのはAなの?」
『ナターシャ!』
「危ないぞ!早く避難しろ!」
通信機からナターシャとキャプテンの声が聞こえる。
『私の心配はいい、まずみんなを逃がしてから。
ここら辺でいちばん安全なのはどこ?』
「地下鉄だ。でも君に何が出来る。」
『ふん…。舐めるなって言ったよね?』
逃げている人たちの前に横長のポータルを作った。
走る先に現れた大きなポータルは次々に人を飲み込んで行く。
「いま、何をしたんだ…?」
『今頃、みんなはもう地下鉄にいる。
確認してみる?』
ポータルに顔だけを突っ込み中を確認すると
さっきいた人が丸々地下鉄にワープしていた。
ただ、皆だいぶ混乱してるけど…
「やるな、お嬢ちゃん。」
『楽勝だよ笑』
また空を飛び敵を倒すトニー・スターク
初めて彼に認められた気がして、少しだけ嬉しくなった
目先に見える敵を倒して
私は、ポータルを作ってロキの元へ向かう。
高いビルの上階に着くと
地面にめり込んでいるロキの姿があった。
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みす(プロフ) - あわさん» コメントありがとうございます…!楽しんでいただけて何よりです!続編も作成中なので気長に待っていただければ嬉しいです。引き続きよろしくお願いします! (2022年8月3日 17時) (レス) id: f014233af7 (このIDを非表示/違反報告)
あわ - 楽しく読まさせてもらってます!更新楽しみにしております! (2022年8月3日 2時) (レス) id: 6d25826f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みす | 作成日時:2022年7月19日 1時