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22話 ページ23

「お前はAか…?」

いつものように、阿呆っぽい口調とは打って変わって
真剣な声でソーが言った。


『ソー。久しぶり…会えてよかった』


「ああ、俺もだ。会いたかったよ。」


駆け寄ると、まだ背の低い私のために
ソーは腰をかがめる。

その後、骨が折れるのではないかと言うほど、強く抱きしめられた。

おまけに背中も叩かれた結構強めに。

でも、あまり楽しそうな感じでは無い。
きっとロキのことを考えてる。


「大きくなったな、前は小さなアリのようだった。」


『何言ってるの?アリは元々小さい。』


「そうだったな。」


ソーは私の目の前を通り過ぎて、ドカッと椅子に座った。


「君たちはどういう関係なんだ?」


「兄と妹だ。歳はだいたい…1500歳ほど離れているがな。」


ソーは何も気にしていないような顔をしていたが

スティーブ・ロジャースは何故か下を向いて

少しばかり気まずそうにしている。

横にいるナターシャはそれを見て楽しんでいるようだ。


『キャプテン・アメリカ?スティーブ・ロジャース?

気にしなくていい、両親が元気なんじゃなくて

私は養子であって、義妹だから。

それより、あなたいつもそんなこと考えてるの?』


「ナターシャ、最近の子どもはこんな事まで言うのか…」


「フューリー長官が言ったでしょう?

彼女は子どもじゃないって。」


『少し揶揄っただけだよ笑』


ナターシャが口角を上げて笑うのにはもう慣れたけど

やっぱり、何度観てもとても綺麗だな。


「…僕の事はスティーブでもなんでも好きに呼んでくれ。

少し1人になるよ。」


その後ナターシャとキャプテンはどこかへ向かった。

周りを見ると、フューリーさんもこの場所にはいないようだ。

1人でいるのも暇になって、近未来的な机に顔を伏せた。

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みす(プロフ) - あわさん» コメントありがとうございます…!楽しんでいただけて何よりです!続編も作成中なので気長に待っていただければ嬉しいです。引き続きよろしくお願いします! (2022年8月3日 17時) (レス) id: f014233af7 (このIDを非表示/違反報告)
あわ - 楽しく読まさせてもらってます!更新楽しみにしております! (2022年8月3日 2時) (レス) id: 6d25826f7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みす | 作成日時:2022年7月19日 1時

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