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あの試合の日から1週間後。
わたしは久しぶりにホークスが練習する球場へ向かった。
ここ1週間、実は体調を見事に壊していた。
私が体調を壊す前に、柳田さんが体調を壊した。
そう、絶対あの…アレのせいで
わたしは風邪を移されたに違いない!
1週間ぶりに担いだカメラバッグは重く感じた。
関係者入口から中へ入る。
栗原「あっ、あれ?久しぶりじゃない?」
「お疲れ様です。ちょっと体調崩してて。」
栗原「大丈夫なんすか?」
「うん。あ、監督どこにいる?」
栗原「多分中に居るんじゃないかな?」
「了解、ありがとう。」
球場内へ向かう、そして監督を見つけたので
向かっていると
柳田「お、は、よ」
いきなり後ろから耳の近くで言われた
「柳田さんは体調もう良いんですか」
柳田「ん。Aは?」
「ちょっとまだ頭が痛いですけど大丈夫です」
柳田「そ。ねぇやっぱ原因キスだよね?絶対(笑)」
「しっ!声でかい!」
柳田「誰も聞いてないって(笑)」
「はぁ…私忙しいんで」
柳田「ねぇ聞きたいことあるんやけど」
「早めで」
柳田「キスして何も思わんかったん?それ以上のことしたいとか」
「はぁぁぁぁあ?!」
沢山のホークス選手やコーチ達がガヤガヤしてる中
私の声が響き
みんなが静かになりこちらを見た
わたしはみんなに頭を軽く下げ
柳田さんを引っ張り少し影になった建物の柱の隅に連れてきた
「何馬鹿なこと言ってるんですか?!」
柳田「え?でも普通やない?キスしたら意識はするやろ」
「しませんっ!!まーったく!してません!」
柳田「じゃあもう1回する?」
「頭大丈夫ですか?!」
柳田「好きな人と、そう言うことしたい思うんは普通やろ。俺がおかしいん?大谷選手だって絶対そうだよ」
「…翔平は、……柳田さんと一緒にしないでもらえます?!」
柳田「そのちゃっかり名前呼びなんもくっそ腹立つ」
「…そんなん言われても」
柳田「俺も呼んでや」
「嫌です」
柳田「即答なんね(笑)」
柳田さんといつもの様にコントみたいなことして、一頻り2人で笑ったあと
柳田「そーいや最近大谷選手に会った?」
ん、聞かれたくなかった。
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時