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大谷
「いい加減にしてください!」
Aがそう言うと2人は黙り込んだ。
「元はと言えば私が原因ですが、とりあえず落ち着いてください。」
栗山監督「…」
工藤監督「ん、…」
Aはゆっくり話し出した。
「まず、栗山監督に撮影を頼まれたことを、専属はホークスなのに、勝手に引き受け、報告するのが遅くなりすいませんでした、工藤監督。」
工藤監督「いやいや、君が謝らなくても」
「あと、今日は工藤監督から千賀投手のみの撮影をお願いされていたので、栗山監督に頼まれた時、ホークスのカメラマンとして特に支障が出ないと判断したので引き受けたまでです。」
栗山監督「…」
「それと、柳田選手、大谷選手。工藤監督はご存知でしょうがわたしは過去にあった出来事が原因であなた達お2人を異性として見れません。わたしはお2人とは、普通に知人、お友達程度での御付き合いがしたいと考えています。」
大谷「…」
柳田「…」
「以上です。もうそろそろ皆さん戻りましょ。他選手達も待たれてるでしょうし。」
4人「はい…」
そう言うとAは、僕に申し訳なさそうに微笑みながら頭を下げ、去っていった。
固まっていると
栗山監督「好きなのか。」
大谷「えっ?」
栗山監督「綺麗な方だからなぁ。」
と監督は言うと笑いながら戻って行った。
僕は相変わらず動けないままだった。
大谷「過去って…何があったんだろう…」
彼女が友人以上の関係を求めてないのは、痛いけど
気になる。
好きな気持ちはそう簡単に忘れられないし。
きっとずっと好きなまま。
話したい時に話せて、
顔を見たい時に見れて、
声を聞きたい時に近くで聞けて
全部叶う柳田選手を少し
いやかなり、羨ましいと感じた。
自分がかなり負けてる気がして、
柳田選手を追い越せない気がしてきた。
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時