二話 妹 ページ3
何分、何時間歩いたかわからない。
葉子の名前をよんでも返事はない。
近くの公園のベンチに座ってすこし休憩しよう。と思い、腰をかける。
葉子は、一体何処へ行ってしまったのだろうか。
もうしかして、私のことを嫌いになってしまったのだろうか。
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・
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?「はっ、いいざまね。」
上から蔑むような声が聞こえてくる。
?「まったく、妹にも嫌われて、谷崎くんのことも忘れて。
かわいそーに」
まったく哀れむ気の無い声が私を罵倒する。
私が…妹に嫌われた?
?「じゃ、私は行くわね、ケーサツに捕まっちゃ、元も子もないから」
女性はそう言って去って行った。
…男性かもしれないけど…
警察に捕まると言っていたが、悪いことをした人が近くにいるとおもうと、はやく葉子を探しに行かないと…
と思うが、さっきいっていた
『妹にも嫌われて』
の言葉が私の中でぐるぐる回る。
葉子は私のことを嫌ってしまったのだろうか。
まったく悪いことをした記憶がない。
もしかして、記憶がある頃の私が、葉子になにか酷いことをしてしまったのだろうか。
開いてはいけないという本能のまま閉じている目のことが関係しているんだろうか。
答えが出ないまま私は一人ベンチに座ったまま、ただ呆然としていた。
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あ - とても面白いです!! 続きが気になります! (2022年12月27日 0時) (レス) @page33 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!文才の神か何かですか作者樣、、、?←凄く面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年2月9日 1時) (レス) @page33 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんた(プロフ) - 続きが気になる、、、 (2020年1月1日 17時) (レス) id: 861ce0be8f (このIDを非表示/違反報告)
MAX黒城(プロフ) - 千さん» ありがとうございます!頑張ります!!! (2017年5月8日 4時) (レス) id: fa125b920f (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 全然大丈夫ですよ!文才は減ってなんていません!むしろ私から見たら増えてるような……。なので、大丈夫、です!続きが気になります!頑張って下さい! (2017年5月8日 4時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MAX黒城 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Konatu060
作成日時:2017年3月17日 16時