イトゥクの運転 ページ14
韓国に戻った二人を出迎えてくれたのは久しぶりの顔ぶれだった。
EH「あっ！来たっ！ドンへ！A！」
ウニョクは到着ロビーから出てくる二人をいち早く見つけると手を振った。
帽子を目深に被っていたドンへ。
その姿に微笑んで手を振り返す。
背中に隠れるように連れていたA。
駆け寄ってくる笑顔たちに少し驚いた顔をしてた。
DH「来てくれたの？」
YS「可愛い弟の迎えくらい来てやらないとな。」
KH「Aさん、お帰りなさい。」
「あ…はい。ただいま……です。」
Aが戻って来てから会えないままだったSUPERJUNIORたち。
その「お帰り」には色んな意味が含まれていた。
ゾロゾロと連れだって歩き出す。
タクシーが連なっている先頭には見慣れたワゴン。
寄り掛かっていた身体を起こしたのはイトゥクだった。
LT「お帰り。ドンへ。A。」
DH「ただいま。ヒョン。」
Aは小さく頭を下げた。
ウニョクはAが握っているスーツケースをかっさらう。
「えっ…あ…あの…。」
EH「積んであげるから貸して。」
「す…すいません…。」
EH「何それ。」
クスッと笑うウニョクはAの前に仁王立ちになって腰に手を当てた。
EH「私の荷物を真っ先に積もうなんて分かってるじゃない！って言うんだよ？」
KH「似てる……。」
EH「だろっ！？」
DH「ヒョク…怖いもの知らずだな…。」
YS「確かに……。」
EH「え。そう？」
どこからともなく起こる笑い。
それを少し不思議そうな顔で見ていたAを見てイトゥクはドンへの腕をつついた。
LT「本当に俺たちの事を誰一人分からないのか…？」
DH「うん……。」
LT「そうか………。辛かったな…お前も…。」
小さな、それでも優しい一言がドンへの涙腺を緩ませた。
賑やかに乗り込むワゴン。
ウニョクとキュヒョンはAを一番後ろの席に押し込む。
それを見たドンへは運転席に座るイトゥクの横に乗り込んだ。
一見不自然に見えるその行動に誰も振れない。
不安そうな顔をしているのはAだけだった。
DH「この車をヒョンが運転するとか不安…。」
LT「失礼だな…。俺だって運転出来る。」
DH「ゆっくりでいいから…。」
LT「大丈夫だって言ってるだろ…。」
ドンヘは帽子を取って髪をクシャクシャとかくと苦笑いした。
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みんはは(プロフ) - ゆちょみんさんのお話はハッピーエンドになると言い切れないからドキドキします( > <。)ドンへが幸せになれますようにただ祈るのみ( > <。) (2017年4月24日 13時) (
レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 切ない苦いですね(TT) (2017年4月23日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年4月22日 11時
