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懐かしい顔ぶれ ページ38

雪「ドンへくんの気持ちを考えれば……当然です…。」

LT「すみません…。」

雪「どうして謝るんですか?謝るのはいつだってこちらなのに…。」


湿っぽくなってしまう空気をぶち壊す声が聞こえてきた。


『ちょっと!どういうつもりよ!雪!!』


誰もが気づく。

それがAであると。


『せっかく新人が良くなって来たのに芝居切って控室来いとかふざけてっ………。』


怒鳴りながら踏み込んだ控室。

よく見た笑顔が揃っていた。


YS「よぉ。」

KH「お久しぶりです。」

EH「相変わらず耳がキンキンするわ……。」

「みんな………。」


Aの頭をポンポンと叩くイトゥク。


LT「俺が無理言ってね。時間取って貰った。」

SD「今日帰るんだよ。俺ら。」

「えっ…。」

SM「帰る前にAの顔見たくてさ。」

「そう……。」


伏せた目が寂しそうだった。


LT「A。ちょっとこっち座ってくれない?」

「え、うん。」


促されて座るソファ。

イトゥクは横に座った。


みんなの視線を一気に受けて少し戸惑う。

でもやっぱり、Aも気づいていた。

その中にドンへがいない事を。


だけど、その事には触れずにいた。

触れてはいけないと思った。


「何……?」

LT「Aの気持ちを聞きに来たんだ。」

「え…?何の…?」


自分の鞄から取り出す封筒。

見ただけで分かる。

それがなんなのか。


LT「今は俺が預かってる。」


顔色を変えるA。


LT「俺たちの前で正直に聞かせて。」


Aはこれを…

ドンヘが本当に出してもいいと…

心から思ってる…?


自分を見つめているたくさんの視線が、嘘は付かせないと言っているようだった。


「それは……。」

LT「今のドンへは、これを本当に出すかもしれないよ?」


それがどうしてだかも分かっていた。


LT「Aが本気でそれでいいと言うのなら、俺はこれをドンヘに返す。」

「私は…サインしたのよ…。それをドンヘがどうしようと…ドンへの自由だわ…。」

LT「本当に……?」


頷く事さえ出来ないと…

分かってるんだ…

私の本心が分かってて…


「どうしろって言うの…?離婚すると言ったのはドンへじゃない…。」

LT「そうだね。」


イトゥクは苦笑いして肩をすくめた。


LT「でも、本当は後悔してる。Aにももう分かってるだろ?」


Aはどうしても顔を上げられなかった。

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設定タグ:K-POP , SUPERJUNIOR , ドンヘ   
作品ジャンル:恋愛
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りん(プロフ) - 男ドンちゃん頑張ってくださいね〜(*´-`)ヒロインちゃんの心とかして… (2017年4月10日 14時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - (*´-`)ドンちゃん頑張って (2017年4月9日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» 最初のお話からは随分進歩した二人が垣間見えたら嬉しいです。でもまだまだ終わりませんよ(笑 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ドンちゃんの心とヒロインちゃん二人の成長、ヒロインちゃんは、命をかけてしまうほどにドンちゃんを愛してるのは、確かだね〜(*´-`) (2017年4月9日 10時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» いつもコメントありがとうございます。これから中盤戦に入りますのでお楽しみに^^ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/  
作成日時:2017年4月7日 14時

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