責任 ページ4
夕方。
泣き疲れて眠ってしまったAの身体に布団をかけるドンへ。
目尻に残した涙を指先で払った。
雪「A……大丈夫かしらね……。」
Aの顔をジッと見つめていたドンへは立ち上がる。
雪に向かって頭を下げた。
DH「Aを……頼みます……。」
雪「頼みますって……ドンヘくんは…？」
DH「………俺には…どうしても許せないんだ……。」
雪「分かるわ…。分かるけど…今はAの傍に……。」
DH「俺に……Aを愛してるなんて言う資格はありません…。」
雪「えっ…。」
DH「ただ…傍にいてやればよかったんですよ…？一緒にいさえすれば…守れたんだ…。」
それなのに…
俺はそれを…
自分の心を守る為に放棄したんだ…
雪「そんな風に考えないでっ！」
DH「ケンシは出ろと言ったのに…俺が勝手に残った…。そして勝手に…辛いという事をAに押し付けた…。」
雪「Aはそんな風には思ってないわっ！」
DH「思って無くてもっ！………Aは傷ついてしまった……。」
拳をきつく握りしめた。
DH「その責任を取ります……。俺が…俺自身で…。」
Aと雪に背を向けるドンへ。
雪「ドンへくんっ！」
雪が止める声も聞かずに病室を出て行った。
引きとめる事が出来なかった背中。
雪はAの寝顔を見て顔を歪める。
このまま…
ドンヘくんを失ってしまったら…
Aは…
きっともう立ち直れない…
女優どころか…
本当に心を閉ざして…
思わず握りしめたAの小さな手。
祈るような気持ちで額に押し当てた。
お願い…
変な事しないで…
お願いだから…
Aを…
置いて行かないであげて…
この子にとって…
あなただけが救いなのよ…
その日。
ドンヘは病室へはもう戻らなかった。
そしてその翌日も。
そのまた翌日も。
その扉がドンへによって開かれる事は無かった。
Aが撮影に来なくなってから5日目。
梓『ちょっとぉ。元日本一さん休み過ぎじゃない？』
組んだ細い足を揺らしながらぼやく梓。
わざとらしくAの席に腰を下ろしていた。
煉は剣史の腕を引っ張る。
煉『どうなの…？』
剣史『ドンヘが……来なくなったらしい……。』
煉『え…？来なくなったって……どうして…？Aさんには必要な人なんじゃ…。』
剣史はズボンのポケットに手を突っ込んでため息をついた。
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りん(プロフ) - 男ドンちゃん頑張ってくださいね〜(*´-`)ヒロインちゃんの心とかして… (2017年4月10日 14時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - (*´-`)ドンちゃん頑張って (2017年4月9日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» 最初のお話からは随分進歩した二人が垣間見えたら嬉しいです。でもまだまだ終わりませんよ(笑 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ドンちゃんの心とヒロインちゃん二人の成長、ヒロインちゃんは、命をかけてしまうほどにドンちゃんを愛してるのは、確かだね〜(*´-`) (2017年4月9日 10時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» いつもコメントありがとうございます。これから中盤戦に入りますのでお楽しみに＾＾ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年4月7日 14時
