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間違えた選択の結果 ページ29

女子高生たちが歩いて来た先には海岸。

走り出そうとするドンへのズボンで鳴り出す携帯。


DH「はい!?」


少し興奮気味に携帯を耳に運んだ。


HC「お前今何時だと思ってるっ!!」


怒鳴りつける声に思わず携帯を遠ざける。


HC「今どこにいるっ!おいっ!聞いてんのかっ!?」


ひどく怒ってるヒチョル。

ドンヘは「しまった…」という顔でため息をついた。

その声が聞こえていた雪。


雪「もしかして……仕事だったの…?」

DH「はい……。すっかり忘れてました……。」


肩をすくめるドンへは苦笑いした。


DH「聞こえてるよ…。」

HC「何落ち着いてやがるっ!!みんな心配してんだろうがっ!!今すぐ来いっ!!」


ドンヘは携帯をギュッと握りしめた。


DH「ごめん……今すぐは行けない……。」

HC「はぁっ!?ふざけんなっ!!」


雪はドンへの腕を軽く叩いた。


雪「私が話そうか…?」


小さな声で聞かれてドンへは首を横に振る。


DH「ヒョン…言ってくれたよね…?」

HC「あ…?」

DH「悩んで…苦しんでいじけてすねたら……Aを迎えに行けって…。」

HC「それがどした……?」

DH「Aが……俺の押し付けた離婚届けを……書いたんだ……。」

HC「えっ……。」

DH「俺に……出して欲しいと添えて……置いてった……。」

HC「置いてった……?」


意味深な言い方。


DH「いなくなったんだよ……。」

HC「いなくなったって……。」

DH「心当たりがあったんだ……だから…探しに来たんだけど…いなくて……。」


言葉にしたらこみ上げて来るもの。

ヒチョルの聞きなれた声がドンへを更に不安にした。


DH「ヒョン……俺……どうしても見つけなきゃいけないんだよ……。」


黙ってしまったヒチョルをみんなが振り返った。


DH「でもいないんだ……A……。」


いつの間にかたっぷり震わせている声。

潤ませる瞳からは涙がこぼれそうだった。


DH「どうしたらいい……?どうしたら俺は……Aを見つけられる……?」


目を伏せて小さなため息をつく電話の向こう。


HC「泣いてんじゃねぇ…。」


ホントに全部探したのか…?

もしお前が心当たりを全て探しても見つからないのなら…


HC「お前に見つけるのはもう無理だ…。それが間違えた選択の結果だ…。」


だけど…

それが嫌なら…

その結果ごとひっくり返したいのなら…

死ぬ気で探すしかねぇだろ…

呼ぶ声→←踏みしめる砂浜



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設定タグ:K-POP , SUPERJUNIOR , ドンヘ   
作品ジャンル:恋愛
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りん(プロフ) - 男ドンちゃん頑張ってくださいね〜(*´-`)ヒロインちゃんの心とかして… (2017年4月10日 14時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - (*´-`)ドンちゃん頑張って (2017年4月9日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» 最初のお話からは随分進歩した二人が垣間見えたら嬉しいです。でもまだまだ終わりませんよ(笑 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ドンちゃんの心とヒロインちゃん二人の成長、ヒロインちゃんは、命をかけてしまうほどにドンちゃんを愛してるのは、確かだね〜(*´-`) (2017年4月9日 10時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» いつもコメントありがとうございます。これから中盤戦に入りますのでお楽しみに^^ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/  
作成日時:2017年4月7日 14時

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