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探す理由 ページ26

"ドンへを……………ドンへを返してっ!!!!!!"


DH「あんな風に叫ばれて…何も無かった顔なんか出来ない……。」

雪「でも……別れるんでしょ……?Aとは……。重たいんでしょ…?Aが…。」

DH「重たいですよ!」


重たい…


でもそれは…

俺が背負ってるものじゃないんだ…

出会った時からずっと…

ずっと…


いや…

きっと俺と出会うもっとずっと前から…

Aが…

あの小さな肩に乗せている物…


DH「結局俺は……自分の事しか考えて無かった………。」


Aの事を…

愛してると言いながら…

大切だと言いながら…


自分の事しか…


震わせる肩。

きつく閉じた瞼。


雪「もう……ハッキリ答えて欲しいの……。」


雪は小さな声で聞いた。


雪「もう一度……あの子の手を掴んでくれる気はあるの……?」


歪めた顔で辛そうな視線を投げてくる。


雪「もし……ただ心配なだけなら…。」


もう一度…

あの子の手を掴む気が無いのに…

ただ心配だという気持ちだけで探すのなら…


雪「探してくれなくていいわ……。」

DH「……雪…さん…。」

雪「そして…あなたの手で……終わらせてあげて…。」


ドンヘの鞄の中でクシャッと握りしめられたまま突っ込まれていた封筒。

取り出してシワを伸ばすと中身を取り出す。


始まる時に並べた名前。

終わろうとしている時でさえ並んでいた。


きっと…

これを書いているAは泣いていて…

Aの名前を滲ませるインクが…

そうだと教えてくれてた…


ひっくり返す封筒。

Aの走り書き。


指先で撫でた。


この先の未来で…

その手を取る人との日々が…

穏やかで…

幸せなものでありますように…


DH「俺は……A以外の人との未来なんて……考えた事も…望んだ事もないんだ…。」


ポロッと落としてしまった涙が封筒に落ちる。

慌てて払った。


こすれて歪んでしまう文字。


私は…

幸せでした…


DH「俺だって…………幸せだった……幸せ……だったよ……。」


助手席で手にしていた封筒を握りしめて泣き出してしまうドンへ。


DH「A………。俺やっぱり……無理だよ……。Aのいない人生なんか…無理なんだよ…。」


この封筒を…

Aの手に握らせてから…

胸の中に大きな穴が開いて…


それは一分一秒大きくなって…

メンバーといても…

仕事をしても埋まらなかった…

少しの期待→←目に焼き付いた姿



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設定タグ:K-POP , SUPERJUNIOR , ドンヘ   
作品ジャンル:恋愛
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りん(プロフ) - 男ドンちゃん頑張ってくださいね〜(*´-`)ヒロインちゃんの心とかして… (2017年4月10日 14時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - (*´-`)ドンちゃん頑張って (2017年4月9日 16時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» 最初のお話からは随分進歩した二人が垣間見えたら嬉しいです。でもまだまだ終わりませんよ(笑 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ドンちゃんの心とヒロインちゃん二人の成長、ヒロインちゃんは、命をかけてしまうほどにドンちゃんを愛してるのは、確かだね〜(*´-`) (2017年4月9日 10時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» いつもコメントありがとうございます。これから中盤戦に入りますのでお楽しみに^^ (2017年4月9日 9時) (レス) id: 6cff334935 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/  
作成日時:2017年4月7日 14時

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