隠していた事 ページ10
広い敷地を並んで凛と並んで歩いた。
DH「俺もまだまだですよね……。あんな言い方しかできない…。」
凛「Aさん相手じゃ…ああなるのも分かりますよ。」
気を使ってか笑って見せた。
DH「凛さん…。」
足を止めて凛の前に立つ。
真剣な眼差しを向けた。
DH「話して貰えませんか…？あいつの隠してる事…。知ってるんですよね…？」
俯いてしまう凛。
手にしていた鞄を強く握りしめていた。
Aさん…
私は…
Aさんには…
幸せに笑って欲しいと思っています…
いつも…
いつも…
細い身体で色んな事を…
たった一人で受け止め続けてきたAさんだから…
ドンヘさんは…
絶対受け止めてくれます…
Aさんを…
だから…
凛「…………やっぱり……していたんです…。」
DH「え？」
凛「Aさん………妊娠してたんです……。」
ドンヘの顔に浮かぶ。
少しの驚き。
凛「もうすぐ……二ヶ月だそうです……。」
ドンヘは凛の肩をガシッと掴んだ。
DH「それで…？それでAはどうしたんですかっ…？」
泣きそうな顔がドンへを見た。
凛「………産まないって……言ってました…。」
DH「……産まない……？俺たちの子なのに…？」
やっぱり俯いてしまう凛。
凛「……私は…立ち止まっている暇ないって…。」
ドンヘは凛の肩を掴んでいた手を離した。
それをズボンのポケットに突っ込む。
DH「やっぱり………そうなるんですね……。あいつの言いそうな事だ…。」
凛「すみません……私が…雪さんみたいにしっかりしてたら…。」
DH「凛さんは何も悪くありませんよ…。」
そう言って小さく苦笑いした。
DH「あいつが妊娠なんて事に前向きはなれないって分かってました。」
凛「ドンへさん………。」
DH「でも……俺は説得しますよ……。俺と……Aの子なんだ……。」
大きく息を吐き出した。
DH「子供を産んで活躍している女優だってたくさんいます。女優が出来なくなる訳じゃない。」
凛「でも……今のAさんを説得するのは…きっと大変かと…。」
DH「でしょうね。だからと言って、堕ろすなんてさせません。」
ズボンのポケットから手を出すドンへは凛に頭を下げた。
DH「ありがとうございました。話してくれて。凛さんも辛かったですね。」
凛「私は…平気です。Aさんに比べれば。」
そう言ってジワッと浮かぶ涙を拭って微笑んだ。
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みき(プロフ) - まだまだ落ち着かないですね。心配でドキドキしてしまいます。(笑)更新ありがとうございました！続き楽しみにしてますね！ (2017年4月5日 22時) (
レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年4月4日 18時
