乱暴な腕 ページ5
ドンヘは静かに近づくとバスルームの扉を開けた。
下着姿で鏡を覗き込んでいたA。
何か言われる前に腕を引っ張ると壁に押し付ける。
「ちょっ……ンッ……。」
強引に重ねた唇。
白い肌を撫でる。
荒い息遣いが熱い唇と首筋を降りてくる。
「やっ……。」
非力な抵抗を強引で少し乱暴な腕が抑する。
DH「お前はいつだって……俺を信じてない……。」
「や…めて…。」
DH「口で言って分かんないなら…身体に教えてやる……。」
ブラのホックが弾くように外された。
綺麗な身体のライン。
「ドンへッ！」
DH「なんだよっ！」
「やめてって言ってるのっ！」
DH「うるさいっ！黙って抱かれろっ！」
下着の中に潜りこむ指先。
ンァッ…
刺激されて落ちそうになる膝。
"愛してる………愛してるよ……"
繰り返される。
カメラの前で何度も囁かれたセリフ。
嫌だと思えば思う程。
頭の中が思い出して来た。
どうしろって言うの…？
密着した身体。
どうすれば良かったの…？
少しもAを離さない。
怖ったの…
ずっと…
こうなる事が…
でも…
ドンヘが私の傍で笑っていたから…
ドンヘの傍が心地良かったから…
このまま…
終われると思ってた…
終わって欲しいと…
だけど…
"お前…あいつに隠し事してんだろ…"
思い出してハッとする。
私のせい…？
我慢しきれなくてガクッと落ちた膝。
細過ぎるくらいの身体がドンへにもたれかかる。
「ごめん………なさい………。」
DH「え………。」
震わせる声に反応して、乱暴なくらいの腕が止まった。
怖かった事を…
形にしてしまったのは私…
でも言えないの…
決して言えないの…
私には…
やらなきゃならない事があるから…
それが…
あなたを追い詰めるのなら…
バスルームの床に座り込むと手を付いた。
ポタポタと落ちている涙に、顔の歪むドンへ。
ごめんなさい…
ごめん…なさい……
Aは何度も繰り返す。
DH「……なんで…。」
声を上げてただ泣いているAを見下ろすドンへ。
DH「なんでごめんなさいなんて言うんだよ……。」
それじゃ…
それじゃまるで…
ドンヘはそこにAを残したままバスルームを出て行った。
俺が…
乱暴しただけみたじゃないか…
シンと静まる家の中。
バスルームから出られずAはずっと膝を抱えていた。
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みき(プロフ) - まだまだ落ち着かないですね。心配でドキドキしてしまいます。(笑)更新ありがとうございました！続き楽しみにしてますね！ (2017年4月5日 22時) (
レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時：2017年4月4日 18時
