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歩幅 ページ42

KH「あれ?ヒョン、もしかして?」


随分親しげな様子の二人にキュヒョンはニヤッと笑う。

サンとドンヘは見つめあって微笑む。


サン「オッパと、付き合ってるんです。つい最近ですけど。」


その言葉にハッとして思わず立ち上がるウニョク。

ドンヘはウニョクを見て笑うと小さく何度か頷いた。



身を引くのか…

自分から…


Aの想いを分かっていながら…

自分の想いに押しつぶされそうになりながら…


それを誤魔化してでも…

Aから離れていこうと…



イトゥクは幸せそうな恋人を装っているドンヘに頭の中で投げかける。

ウニョクとイトゥク以外に散々冷やかされて、苦笑いを見せていたドンヘ。


絡めた腕の先で触れ合っている指。

だけど、どうしてもそれを握ることが出来なかった。


神様は残酷だ…


迷う事を許さないと…

立ち止まる事は許さないと…

俺たちに言ってくる…



同じ事務所の新人のサンとは仕事をする機会が増えていった。

サンは周囲の目も気にせず、いつもドンへにくっついた。

人目もはばからずにキスをねだられて、ドンヘが困った顔でサンをいさめる姿がよく見られた。




ある日の午後。


Aの家のインターホンが鳴った。

よそ行き格好をして足音を立てて玄関で靴を履く。


そっと扉をあけると、少しだけ改まった格好をして立っているイトゥク。


ノースリーブのマキシのワンピース。

綺麗にアップにされた髪。

うなじからおくれ毛が出ていてとても色気があった。


LT「あれ、そんなの持ってた?」


イトゥクは嬉しそうに笑う。


A「デートする時に着ようと思って、この間買ったの。似合う?」


くるっと回って見せる。

はにかむ笑顔が可愛くて思わず抱きしめる。


LT「よく似合う。可愛いよ。」


耳元で囁くような声が心地よくて、Aはイトゥクを抱きしめ返した。

見つめ合う視線をそのままに、顔を近づけて小さなキスを交わす。


LT「行こうか。」

A「うん。」


並んで歩くイトゥクの手にしっかり握られたAの手。

Aの歩幅に合わせて歩くその横顔を見る。



こうやって…

少しずつ前に進んで行けばいい…


迷っていても…

悩んでいても…


この人ならきっと…

私の歩幅で歩いて行ってくれる…


LT「どうしたの?」

A「ううん。なんでもない。」


俺は…

君の笑顔だけで…

生きていける…


心からそう思うから…

俺からはこの手を離したりしないよ…

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設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンへ , イトゥク   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/  
作成日時:2017年1月5日 15時

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