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のびたラーメン ページ23

その日の夜。

珍しく静かな宿舎。

仕事がバラバラな日はよくこんな事がある。


バスルームの扉が音を立てて開く。

タオルで頭をクシャクシャと拭きながら出てくるウニョク。


それと同時に開かれるリビングの扉。


SM「たっだいまー。」


コンビニの袋を提げたソンミン。


EH「ヒョン、お帰り。」

SM「あれ、ヒョクだけ?」

EH「うん。みんなまだ。ドンヘと一緒だったんじゃないの?」

SM「ドンヘはラジオに合流した。」

EH「そっか。」


ソンミンは自室に鞄を放って、キッチンに立つ。


SM「ヒョク、ご飯は?」

EH「まだー。」


ソファに放り投げていたスウェットを着るウニョク。


SM「じゃあ、僕の買ってきたのでよければ一緒に食べる?」

EH「お、いいの?じゃあ、ラーメンでも作る?」

SM「そうだね。」


和やかな男二人のキッチン風景。

二人で作ったラーメンを食べる。


EH「ドンヘ、A誘ったのかなぁ…。」


ウニョクは箸の先をくわえてポツリと独り言を言った。

今日のドンへの行動を思い出すソンミン。


SM「誘え…ないんじゃないかな…。」


口に運んでいた箸を止めて、小さな声を返す。


きっと…

ドンヘは迷い続ける…


自分の気持ちを押し殺して…

それでも膨れ上がってしまう気持ちと…

戦い続ける…


二人揃ってドンヘの寂しそうな顔を思い出して溜息をついた。

直後。

突然立ち上がるウニョク。

食べかけのラーメンもそのままに自室から携帯を握りしめて戻ってきた。

画面を何度かタッチして携帯を耳に当てる。


何度目かのコール。


A「もしもし?」


明るい声が耳に流れる。


EH「あ、A?俺。」


ウニョクも笑顔を浮かべて明るい声を返す。


A「ヒョク?どうしたの?仕事?」

EH「今日は終わって、今ソンミンヒョンとラーメン食べてる。」

A「そっか。お疲れ。」


複雑な顔のソンミンと合う視線。

ウニョクは迷いのない笑顔で返した。


EH「あのさ。明日って時間ある?」

A「明日?夕方からならいいけど?」

EH「やった。じゃあ、ちょっと時間作ってよ。」

A「何かあるの?」

EH「映画の招待券貰ってさ。使わないのも勿体ないから一緒に行こうよ。」

A「映画!?ちょうど見たいのがあったの!」


嬉しそうな声。

ウニョクは時間と待ち合わせ場所を告げると、電話を切って携帯をテーブルに置く。

ほとんどのびてしまったラーメンを再びすすった。

待ち合わせ→←行きたいところ



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設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンへ , イトゥク   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/  
作成日時:2017年1月5日 15時

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