デートの誘い ページ19
LT「これから…少し時間取れない?」
A「え。」
LT「予定していた仕事が急になくなったんだ…。」
もし迷惑じゃなかったら…
クリスマスイブを一緒に…
過ごしたい…
恥ずかしくて語尾が小さくなっていく。
赤面しそうな事を恥ずかしそうに言うイトゥクに心をくすぐられる。
A「…どこに…。」
Aは言葉に詰まって言いなおす。
A「どこに行けば…いいですか?」
待ち合わせ場所を求めるような返事に、一瞬耳を疑う。
LT「一緒に…過ごしてくれるの…?」
そう聞かれてAは小さな声で
A「はい…」
と答えた。
イトゥクはにやけてしまう顔を手で撫でる。
LT「じゃあ…。この間会った…駅のホームで…。」
A「…分かりました…。支度して…すぐ行きます。」
Aはそう言って電話を切ろうとする。
LT「A!」
気をつけて…
おいで…
待ってるよ…
A「…はい。」
Aの「はい」がいつまでも頭に残って、イトゥクは高鳴る胸の鼓動を感じていた。
クリスマスイブに突然時間が来た事に盛り上がって、周囲のスタッフたちと談笑するメンバーを横目に急いで着替える。
ソファに座ってじゃれあって遊んでいるドンヘとウニョク。
LT「お先に。」
二人に一声だけかけてイトゥクは控室を出た。
HC「トゥギ〜飯でも食って…帰ろ…う…。あれ…?」
ついさっきまでいたはずのイトゥクの姿がなくて、ヒチョルは廊下を見る。
EH「トゥギヒョンなら、お先にって言って出てったよ?」
ウニョクはイトゥクを探すヒチョルにそう声をかけた。
HC「何!?あいつ…女の所行きやがったな…。」
EH「えっ!?女!?」
HC「クリスマスイブに時間が出来て、俺に声もかけずに行くとこったら女のとこしかねーだろが。」
ヒチョルは一人でさっさと行ってしまったイトゥクにブツブツと文句を呟いていた。
ドンヘは少し考えるような顔を見せる。
EH「どうしたの?ドンヘ?」
ウニョクはドンヘの顔を覗きこむ。
DH「え?ああ…いや。何でもないよ。」
取りつくろうような笑顔を見せるドンヘ。
まさか…
トゥギヒョン…
Aの所へ行ったんじゃ…
昨日…
俺に連絡先を聞いてきた…
まさかな…
頭の中でどう考えても、クリスマスイブに二人で合う程の接点が、イトゥクとAの間に思い浮かばなくて、ドンヘは妙な不安を鼻で軽く笑い飛ばした。
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作者名:ゆちょみん | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/yuchuming/
作成日時:2017年1月5日 15時