重ねる想い ページ8
キュッと切ない音を立てる唇。
鼻先が触れる距離で見つめ合った。
RT『そんな事しなくていいから…一緒にいよ？』
『でも…。』
RT『俺は大丈夫だから…一緒にいて？な？』
『涼ちゃん…。』
大きな手で包む頬。
アザになった口元を親指で撫でる。
RT『停学だろうが喧嘩だろうが、なんだって来い。』
自分で自分を茶化すように笑う。
『なんで…。なんでそんな風に笑うの…？』
私は…
いつだって…
涼ちゃんの足を引っ張ってる…
涼ちゃんに迷惑しかかけない…
なのに…
RT『俺は…お前が無事だったならそれでいい…。』
Aを守るために…
俺は生きてる…
Aを守れない俺なんか…
価値もない…
『涼…ちゃん…。』
潤ませてしまう瞳。
チュッと可愛い音を立てるキスが瞼に落ちる。
RT『A…。』
囁くように呼ばれれば、今度は鼻先に落ちた。
RT『良かった…無事で…。ホントに良かった…。』
泣き出してしまいそうなA。
涼太はとても優しく微笑む。
そっと寄せる顔。
吐息をお互いの肌で感じ合う。
初めは触れるだけの小さなキス。
二度目はその唇の感触を確かめるように。
RT『スキだよ…。』
いや…
ごめん…
言い直すよ…
RT『A………愛してる…。』
『涼……ちゃん…。』
想いを唇にたっぷり乗せて重ね合せる三度目のキス。
落としたAの瞼が、涙の粒を頬に流す。
近所に住んでた女の子…
それが…
守ってあげたい存在になって…
大切だと思うようになって…
スキへと変化して…
人の気持ちって凄いんだな…
一人の人を…
こんなにも愛しいと思えるんだから…
身体中を流れていく想い。
吐息の熱さが喉を焼きそうなくらい。
少しも離れたくなくて、何度も何度も、重ね直す。
その度に立つリップ音。
ジリジリとAを連れて後ずさる。
足が固いものに当たれば、ドサッと音を立てるのはベッド。
細い身体が沈んだ。
少しだけ怯えた顔で、潤んだ瞳が見上げる。
ベッドに手をついてAを見下ろしている涼太を。
RT『怖いか…？』
『……うう…ん…。でも…どうして…いいか分かんないよ…。』
RT『んなもん…俺だって…分かんねぇよ…。』
見つめ合っていた視線同士、クスッと笑い合った。
A…
おいで…
ゆっくりと降りてくる唇が首筋に吸い付いた。
俺の…
腕の中に…
少しも…
離してやらないから…
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なおたん(プロフ) - 見つけました。ありがとうございます！ (2017年7月4日 12時) (
レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - なおたんさん» トップにリンク貼ってありますのでクリックしてみてください。うまく飛べなかったら教えてください^ ^ (2017年7月4日 6時) (レス) id: ffdc0a5660 (このIDを非表示/違反報告)
なおたん(プロフ) - ありがとうございます！申し訳ないのですが、GENEのお話専用アカの開き方を教えてくださいませんか？？ (2017年7月3日 20時) (レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - なおたんさん» GENEのお話専用アカつくりました。よかったらまた読んでみてくださいね^ ^ (2017年7月3日 20時) (レス) id: ffdc0a5660 (このIDを非表示/違反報告)
なおたん(プロフ) - 更新、お疲れ様です(*≧∀≦*)いやー、片寄さんと主人公ちゃんが仲直りして良かったです！ (2017年7月1日 15時) (レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年6月23日 21時
