気丈な態度 ページ3
涼ちゃん…
『話って…なんですか…？』
連れてこられたビルの地下で学ランに囲まれても毅然を装うA。
WT『まあまあ。そう慌ててんなよ。』
『話がないなら…私は帰ります…。』
身体を翻せば、扉を押さえつけるように腕が伸びた。
WT『慌てんなって言ってんだろ？』
細い腕を掴まれると奥まで引っ張ってこられる。
ボロボロのソファに放られて倒れ込んだ。
WT『お前さ、片寄の幼なじみなんだって？』
『そ…そうですけど…？』
身を屈めて顔を覗き込むように近づけられた。
怯えたように肩をすくめるA。
WT『幼なじみでも、やんの？』
『……は？』
WT『だーかーら！もうやったの？』
『い…言ってる意味が分かりません…。』
ソファから立ち上がって扉へと向かう。
回り込まれると細い首に手がかかる。
指先が首筋を撫でてブラウスのボタンで引っかかった。
次の瞬間。
ブチッ！
と言う音とともに引きちぎられるボタン。
大きく空いた胸元から下着が覗く。
ハッとして慌てて手で抑えた。
『なっ…何すんのっ！？』
WT『お前は、餌なの。』
『餌……？』
WT『片寄を釣り上げるためのな。』
思い切り歪めた表情。
ブラウスを抑えている手首を軋むほど握られる。
WT『でもその前に。餌の味を確かめとかなきゃな？』
凄い力で引っ張られる。
Aは全力で抵抗した。
『離してっ！！』
連れ戻されるソファ。
倒れ込んでもすぐ顔を上げて立ち上がろうとする。
そこへ飛んできた張り手。
頬を叩きつける痛そうな音がすれば、長い髪が跳ねた。
グイッと髪を掴まれて引っ張られると、顔が上がる。
真っ赤になった頬が痛そう。
WT『あーごめん。赤くなっちゃった。痛かった？』
キッと睨みつけるAを見て楽しそうに笑う。
WT『心配すんな。処女には優しいんだぜ？』
思い出したように付け加えた。
WT『あぁ。片寄には黙っといてやるよ。お前が処女だったってことはな。』
『あんた…なんか…。』
涼ちゃん…
WT『あ？』
『あんた…なんか………。』
涼ちゃん…
WT『もっと大きな声で。ほら、頑張れよ。』
ボロボロ涙がこぼれても、睨みつける視線は変わらない。
『あんたなんか涼ちゃんがやっつけるんだからっ！！』
涼ちゃん…
キョトンとした顔の後大声で笑いだした。
思い切り振り払われた頭はそばにあった棚に鈍い音を立てて当たった。
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なおたん(プロフ) - 見つけました。ありがとうございます！ (2017年7月4日 12時) (
レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - なおたんさん» トップにリンク貼ってありますのでクリックしてみてください。うまく飛べなかったら教えてください^ ^ (2017年7月4日 6時) (レス) id: ffdc0a5660 (このIDを非表示/違反報告)
なおたん(プロフ) - ありがとうございます！申し訳ないのですが、GENEのお話専用アカの開き方を教えてくださいませんか？？ (2017年7月3日 20時) (レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - なおたんさん» GENEのお話専用アカつくりました。よかったらまた読んでみてくださいね^ ^ (2017年7月3日 20時) (レス) id: ffdc0a5660 (このIDを非表示/違反報告)
なおたん(プロフ) - 更新、お疲れ様です(*≧∀≦*)いやー、片寄さんと主人公ちゃんが仲直りして良かったです！ (2017年7月1日 15時) (レス) id: 42ca2f94b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年6月23日 21時
