相手 ページ11
EH「ドンへ……？」
DH「……ヒョク。」
お互いに合わせた視線が外せない。
HY「あら。偶然ね。こんな所で会うなんて。」
ドンヘの腕を捕まえたままヘヨンは含みの無い笑顔を見せた。
「…こん…にちは…。」
小さく頭を下げたA。
うまく笑えなくてすぐに俯いた。
EH「デート？」
DH「……いや…。」
言葉に詰まるドンへ。
HY「スーツを見繕ってくれって私が誘ったの。でもドンへってば、似合うよ、しか言わないのよ。」
DH「そんな話…。」
HY「昔からドンへはいつもそうじゃない。たまには違う言葉で形容されたいわ。」
ヘヨンが一人で楽しそうに話せば話す程、ドンヘの顔が歪んでいく。
HY「あなたたちは？デート？って言うか付き合ってたの？」
ウニョクはチラッとAを見る。
言葉に詰まっているAの代わりに答えた。
EH「映画のチケットを貰ったので。」
ヘヨンはドンへの腕を引き寄せる。
HY「あ、私も久しぶりに映画見たいかも。ね、お昼食べたら映画見よ？」
DH「ヘヨン…。」
甘えるようにねだるヘヨン。
困った顔のドンへ。
Aは二人をただジッと見ていた。
お似合いの二人…
美男美女って…
こういう事言うんだって…
実感してしまう…
DH「……A…。」
かけられた声にハッと反応する。
DH「……A……あのさ…。」
その先が続かないドンへ。
手を伸ばしたくても伸ばせない状況。
ジッとAを見ていたウニョクは繋いでいた手を軽く引っ張った。
EH「A、俺たちそろそろ行こうか。」
「あ、はい…。」
私…
今ホッとした…
二人を見てるのが…
辛かったから…
この場所から…
連れ出して欲しかった…
HY「あら、行っちゃうの？一緒にお昼行かない？」
EH「いえ。俺たちもう済んだんで。」
HY「そう…。」
EH「じゃ。失礼します。」
ウニョクはヘヨンに頭を下げる。
ドンヘの横を通り過ぎていくAの腕を思わず掴んだ。
DH「A…。」
驚いた顔が持ち上がる。
DH「俺は…。」
言うんだ…
このまま言えなかったら…
Aはホントに…
ヒョクの所に行ってしまう…
EH「ドンへ。」
Aの腕を引きとめているドンへの腕をヒョクが掴んだ。
DH「ヒョク…。」
EH「相手が違うよ。」
ウニョクのきつい視線に押されてそっと離された手。
Aは思わずドンへを振り返る。
小さくなっていくドンへは辛そうな顔で目を閉じていた。
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姫稀(プロフ) - 初めまして。ヒロインめっちゃ可愛いです。ドンへ〜ヒロインを笑顔にしてあげて〜！そして出てきた時から嫌いだったヘヨン←酷いかもだけど第一印象から嫌いだった(笑)お願いだから邪魔しないで〜と泣きながら読ませて頂きました。続き楽しみに待ってますね♪ (2018年9月21日 5時) (携帯から) (
レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 続きが気になります！！(><) 個人的にこのお話一番好きです！！続き書いてほしいです！！ (2018年1月15日 0時) (レス) id: 60e783d7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - りんさん» もーどん詰まり（笑 ガタガタな展開お許しを！ (2017年3月9日 22時) (レス) id: 2956dc90c7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 2人の気持ち繋がってる(TT) (2017年3月9日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あードンちゃん大丈夫じゃないね、元カノのことまた好きになるよね…(TT)ヒョクチェヒロインちゃんを… (2017年3月9日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuchuming
作成日時：2017年3月9日 0時
