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○４ ページ4
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しゃがみながら、ゆっくりと造花を見てたら、後ろにはさっきのこたきくん。
黒マスクをして、私をジト、と見つめてる。
「…なんか、おすすめの花とか、ありますか…？」
「…ない。俺、花のこと何も分からんから」
「じゃあなんでここで働いてんの……」
「……買いたいゲームあったから、それのお小遣い稼ぎのために。一昨日から始めた」
ってことは、バイトって言うことか。
そりゃ、カウンターの椅子で寝るわ、花のことも分かんないわ、で色々と形がバラバラなピースが当てはまる。
「…何歳なんですか？」
「ハタチ」
「へぇ、」
黒ずくめの彼が身につけるピンクのエプロンは、すごく浮いているように見えた。
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作者名：にお | 作成日時：2020年6月9日 0時
