悪女は悪女を潰す【悪女主】 ２

今は悪女でも ページ41

.


二「で、仕事押し付けてたのが俺達にバレて、逃げるように転校した、で、あってますよね？宮原先パイ？」



あぁもう、嫌だな。



この空気も、ああいう説明の仕方も。



確かに今のわたしは世間的には"悪女"と呼ばれるような人かもしれない。




そのくらい自分が計算高く、そして美苑というターゲットへの復讐を企てるような人間になったことも自覚してる。




でも元々わたしは普通に仕事をこなしていた普通のマネージャーだったじゃない。




今回の合宿だって、全部美苑が勝手に自滅してきたことばっかりでわたしは悪いことなんてひとつもしてない。




昔のわたしはもっとそうだった。




そんなことを考えることすらなかった。




それなのに、昔のわたしの無実の証拠はないなんて、おかしくない？







どうせ
「違うよ。そんなことしてない。」って。こう言ったって無駄なんでしょ？






二「口先だけならなんとでも言えるじゃないッスか。でも黒木先パイは泣いてたし、ドリンク作るのもタオルを渡すのも全部黒木先パイがしてましたし？証拠がないのは宮原先パイの方ッスよ。」





ほら、やっぱり無駄じゃない？









.

証拠がないから→←形勢逆転...？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す