悪女は悪女を潰す【悪女主】 ２

追い風 ページ20

.


夕食時


準備はないから、夕食を食べ始める時間より少し早めに食堂に向かった。



やはりみんなお腹が空いているようで、ちらほらと選手の姿も見えた。


なんとなくさまよっていた時



？「ねぇ、そこの、青城のマネちゃん、」



掛けられた声。



「わたし、ですよね。」



？「そ、キミなんだけど。ちょっといい？あ、おれは黒尾鉄朗ね、一応音駒の主将やってるから。」



音駒の、凄く特徴的な髪形のひと。



「どうかしましたか？」



黒尾「あー、そっちさ、もうひとりマネいるじゃん？その子のマシンガントークどうにかならないかな〜と思ってさ。」



「美苑の、ですよね？一応理由聞いても....？」



黒尾「なんか、昼に青城の雰囲気悪かったのはあのマシンガントークのせいだろ？俺ら青城と席近いからさ、その、気まずいというかなんというか、、、」



意外なところからの追い風だった。



音駒に迷惑をかけてしまったことは知ってたけど、彼の発言からは美苑に対する嫌悪感まで感じられた。



これは使える、直感的に思った。



「ごめんね、わたしから話してみるよ。」



音駒がこっちにつくのは時間の問題かな。



.

反撃の準備→←期待通り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す