悪女は悪女を潰す【悪女主】 ２

色んな意味 ページ17

(二口side)



「宮原先輩は俺らがいた中学のバレー部のマネージャーやってたけど、転校してきた黒木先輩がマネージャーになってから、仕事全部黒木先輩に押し付けてたんだよ。」


俺の知ってる宮原先輩の過去


舞「え、、、宮原先輩が！？」



滑津が驚くのも無理はないと思う。



俺だって最初は信じられなかった。



でも黒木先輩は泣いてたし、実際最近のドリンクの味は、黒木先輩が初めて作った時と変わってないんだから、ドリンクを宮原先輩が作ってないのは明確だった。



そんなことをぐるぐる考えてたら、どんどん宮原先輩が信じられなくなって。



気付けば宮原先輩を軽蔑じみた目で見ている自分がいた。


ヒドい言葉を投げかける自分がいた。


好きなのに。



いつも影で支えてくれていた宮原先輩が好きなはずなのに。



いや、好きだったから、裏切られたショックが大きかった。


信頼していたマネージャーと

好きだった先輩


両方に一気に裏切られた気がした。


だから、

「ホント、裏切られた気分だよ、色んな意味で。」


今の俺はもう宮原先輩は好きじゃない。


青城の奴らは信頼してても、あの頃より大人っぽくなって綺麗になってても。



もう好きなんかじゃ、ないんだ。

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