悪女は悪女を潰す【悪女主】 ２

信じられない ページ16

(滑津舞side)


二「宮原先輩は俺らがいた中学のバレー部のマネージャーやってたけど、転校してきた黒木先輩がマネージャーになってから、仕事全部黒木先輩に押し付けてたんだよ。」



舞「え、、、宮原先輩が！？」


まだ宮原先輩がどんな人かはよく知らないけど、とてもそんなことをするようには見えなかった。


二「おー。んで、宮原先輩は転校していったってわけ。高校でもマネージャーやるとは思ってなかったけどな。」



舞「そう、なんだ。なんかびっくりした。」


二口が嘘をついている様には見えなかったけど、なんとなく、本当なのかと疑ってしまう。



二「俺らも最初は信頼してたんだけどな。最初は仕事ちゃんとしてたし。正直裏切られた気分だったよ。」



そう言った二口はなんだか凄く悲しそうに見えた。



いつも鎌先さんと言い合ったりしてる二口からは想像もできないほどに。





舞「裏切られた、か。そっか。」




そのせいか、なんとなくそこから先は聞かなかった。





二「ホント、裏切られた気分だよ、色んな意味で。」



だからなのか、二口が小さくつぶやいた言葉は私の耳には届かなかった。


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