【ダイヤのA】○○してみた。4

〃 ページ29

＊＊＊



「散歩、久し振りだったから楽しかったー」



何て言いながら欠伸をする東条。



「あ、もうすぐ皆起きるかな」



時間的に、と付け足すと、寛ぐようにソファーに横たわっている俺の前に座る俺の前に座ると、さっき俺が貸したコートを綺麗に畳んで「ありがとう」と言う東条。

コイツは、礼儀が正しくて優しくて、い……イケメンだし、性格良いしでモテまくり。

当の本人は「今は好きな人……居ないって言うか、野球?(笑)」なんて言っているけれども。



「べ、別にそんな……」

「信二の匂いがした！」

「……」



東条が匂いフェチなのかと一瞬だけ、思った。



「ん?何コレー」

「あ、ちょ、それ……っ！」



東条の誕生日プレゼントの袋を見つけてしまった東条は、興味津々に袋を見る。



「あ、あれ?」



ちょっとかなこが見えた……なんて呟く東条。

かなこ……?



「かなこって……ももクロ……のだよな」

「そう！俺の推し！」



今日一番の笑みを見せる東条。
うわ、眩し……。



「……そ、それ、お前に」



こんなの格好悪いな、何て思いながら、その袋の正体を東条に教える。



「……！そ、そうだ！今日俺誕生日だ……！」

「わ、忘れてたのかよ！」

「うん……あはは……」



苦笑いする東条は、袋をぎゅっと抱き締めて、
嬉しそうな顔をする。

……あ、さっきの笑みよりも良い顔かも。



「あ。今開けていいからな」

「嘘、マジ！」



興奮を抑えつつ、袋を開ける。

そして、それを見た瞬間、東条は発狂し始めた。……こ、怖いなおい。



「信二！」

「お、おう」

「ありがとう!!!ほんっっっとうに、ありがとう!!!やっぱり信二優しいよ!!!」



何て言いながら俺の腕を強く握る。

……本当に好きなんだな、ももクロの事。



「勿論信二の事も大好きだよ！」

「は、え、声に出てた……のか?」

「うん！思いっきりね！」



うわ、恥ず……。

そう思いながら俯いていると、顔真っ赤ー何て呟く東条。



「っおま……！」

「此れからも宜しくね、信二！」



半泣きの東条……って何で半泣きなのかは良く分からないけど、



「こ、此方こそ……宜しく、な」



取り敢えず、誕生日おめでとう
__________東条。

〃(タンクトップの続きです！)→←東条 秀明　happy birthday

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す