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ほんとうは…… ページ42

「よーし、これであそぼ!」

こうていに来るなりあかつきさんは、
そうこから何かとりだしてきた。

「あかつきさん、これ……なわとび?」
持ってるのは、なわとびだった。
だけど、これ……なんだか、ちょっと長い。

大きななわは、一人で持ってとぶにはむずかしそう。

「これ、おおなわだよね?えっと……さんにんでやるやつ」
「たちばなさん、そうそう!」

おおなわって言うんだ……うーん、知らない遊びがあるなんて。
びっくりしたけど、その遊びはなんだか楽しそうに見えた。

三人であそぶ……たちばなさんは、いやそうな顔をしていた。

「ごめん……わたし、見てる」
「あ……」

自分も入らなきゃいけない……そう思ったのかな?
たちばなさんはいつの間にか持ってきてたえんぴつとノートをもって、ひかげに行っちゃった。

「ちょっと、むりやりすぎたかなぁ……」
あかつきさんは、自分でも思ってたみたい。
だけど、それだけじゃない気がする。

「……わたし、話してくる!」
さっきかんじた、ほかの気持ち。話したらわかるんじゃないかって。
それで、かいけつ出来るんじゃないかって。

そう思った私は、たちばなさんとお話することにした。
「たちばなさん……」

私が話しかけた時、たちばなさんはまた、ノートにえんぴつでえをかいてるみたいだった。
ひざをつくえ代わりにして、とってもキヨーにやってる。

「……ここなら、あそんでるみんなが、よく見えるの」
「あ……うん、そうだね」
このひかげの場所は、こうていがすみずみまで見える。
こういう場所、あったんだ……私はちょっと、うれしくなった。

「……おおぜいであそぼうとすると、きんちょうしちゃうんだ。
だからこうやって、おえかきしてる」

「きんちょう……」
あんまり顔をあわせなかったけど、こないだのドッジボールでも、
そうだったのかな?あの時は……負けちゃったけど。

「元気にあそんでる子がうらやましくて、えをかけば、
あそべなくてもその気持ちがわかるかな……って」

……そうか、そうだったんだ。
たちばなさんは、ちょっとちがうけど、私と同じだったんだ。
からだがよわくて、見てるだけだった私と……。

さっきかんじた他の気持ちが、わかった気がする。
だから、やることはひとつだった。

「だったら、あそぼう!」
「え、でも……」
「見てるだけじゃなくて、あそんだら、ぜったいたのしいから!」

私は、あかつきさんがやったときみたいに、
たちばなさんのてを引いて―――

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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浦賀エル(プロフ) - こんにちは。続きが楽しみです!小学生らしい言葉遣いで凄いと思いました! (2018年11月25日 15時) (レス) id: 6af7b74843 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ、別アカ2(しくじって消えてました)(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年11月5日 17時) (レス) id: 7cb8798e17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年11月3日 18時

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