魔法少女☆ドリームガーディアン第二部 (ページ28)

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おいかけてページ28

「まってぇ！とまって！」

「どうしよう、このままじゃあぶないよ……！」

すっごく、たいへんなことになった。
ボールになっちゃったおばけが、まちなかをゴロゴロところがっていく。

さっきから人にあたりそうになったり、ものをこわしちゃったり、とにかくあぶない。

このままころがってたら、まちがこわれちゃう！

「はっ、はっ……走ってたら、こっちがつかれるよっ」

私たちは、ころがるのを止めるために、ずっとおいかけてる。
だけど、ゼンゼンおいつけない……。

「はッ……あかつきさんっ、カード、カード！」

「あ、そっか！」

おやまさんがおしえてくれて、わたしはブーストのカードをもった。
まだ、長くつかうのはむりだけど……やるしかない！

―――そしてわたしは、パクトにカードをとおした。

「ラビック、いくよ！」

「あいつに追いつくラビ！」

『ブースト！』

……からだが、すっごくかるくなってくる。
今なら、おいつけるかも！

「だあああっ！」

私はすっごくはやく走って、どんどんおばけがちかくなってくる。
もうすこし、もうすこし……

「あかつきさんっ！前！まえぇ！」

「え……あーっ！」

おやまさんの声がして、わたしはおばけがころがっていくほうを見た。
するとなんてこと、そこにはこうえんがある……

はしって、ちかづいて……いま、おばけにすっごくちかい。
でも、いそいでとめなきゃ、こうえんが……どうしたらいいの？

「とあ！飛ぶラビ！前に回り込んで、抑えるラビ！」

「え、むりだよ！走ってるもん！」

ラビックのいうとおり、そしたらゼッタイ、ころがってるのをとめられる。
でも、たかくジャンプするには、はしってるとむずかしくて……

「とあ！自分を信じて、魔法も信じるラビ！」

「じぶんを……うん！やってみる！」

だけど、ラビックのことばで、ゆうきがもらえた気がする。
そうだよ、ゼッタイ止めなきゃいけない。

そのため、なら―――

私は、いつもたかくジャンプする時みたいに、あしにちからをいれる。
ブーストも、きれちゃいそう……！

だから、ジャンプするのは……

「いまだあっ！」

みぎあしで、私はジャンプした。
おばけよりもたかく、たかく……！

おばけのまえにとおせんぼして、ころがってくるのを手でおさえこんだ。
そして、かいてんが小さくなってきて……

「ア、アァ……？」

「とま、とまった……！」

ぐるぐると、おばけがめをまわしてる。
やった、やった。とまったんだ……