魔法少女☆ドリームガーディアン 第二部

あくむなへんか ページ12

「う……ん……？」



……耳がきーんとする。
何が起きたんだろう？ 目の前も、なんだか揺れてて……


……だんだん、はっきりとしてくる。
揺れがなくなってきて、みみなりもおさまってきた。


「……はっ！って、おやまさん……？」

気が付くと、私は道にすわりこんでいて、
目の前にはおおきなおばけが倒れてて、その上にはおやまさんがのっていた。

何が起きたかはわからないけど、
おやまさんがおばけを倒しちゃったことだけはわかる。


「……あ！ あかつきさんっ、だいじょうぶ！？みみ、いたくない！？」

「う、うん。たぶん、なおった……」

ほんとになおったのかな？まだ、耳がキーンとする気がする。

「ごめんね、わたしがいうのおくれちゃったから……」

あんな大きな音、何が起きたんだろう！
ちょっと聞いてみようかな……

「おやまさん、いまなにが―――」

その時だった。



「……二人とも！」
「離れるニャ！」

私が最後まで言う前に、2ひきのようせいさんの声が聞こえた。
なんで？と聞く前に、私たちはおばけからはなれる。


「キャシー、どうしたの！？」

「あいつ、変わるニャ！まずいニャ！」
……すると、信じられないことが起きちゃった。

おばけは立ち上がってさらに、見た目がかなり変わった。


「え、あれ、あのときの……」

大きくて、するどそうなツメ。
オニみたいなこわい顔。

そのすがたは、私がさいしょに戦った、あのすがた。


「ァァァァァァ！」

おばけは、その大きなツメをふりおろしてきて―――

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