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みちのせいぶつ ページ9

「ようす、見に行ったほうがいいかな?」
「うーん……」

街中で、猫と兎が道に倒れている。
突然の出来事に二人は、どうしていいか分からなくなっていた。


「……やっぱり、道じゃあぶないよ。たすけてあげなきゃ」
兎愛は、二匹を助けに行くことを選ぶ。

「あかつきさんって、やさしいんだね!」
そんな彼女に優奈は、尊敬のまなざしを送った。

「そ、そうかな……」
兎愛は実際、ただ優しさだけで動いているわけではなかった。
道に倒れる動物に、何かを感じていたのだ。


……歩いて近寄ってみると、さっきよりも姿が鮮明に見えてくる。


「わ、かわいい」
そう言ったのは、優奈だった。
兎愛も思った―――「かわいい」と。


ちょこんとしていて、まんまるさが少しある。
テレビアニメに出てきそうな……そんな小動物がそこには居た。


「……生きてるのかな?」
「こ、こわいこと言わないでよぉ……」

兎愛の口から突拍子もなく出た言葉に、
優奈はびっくりと恐怖の両方を感じた。


眠るように倒れる二匹は、生きているのか死んでいるのか分からない。
……兎愛はとりあえず、触ってみることにした。


「えいっ」

白い身体をした兎のほっぺを、かるく突く。
ぷにっとした感触が彼女を襲う。


「……えいっ!」

その感触は、一瞬で兎愛を落とした。
癖になってしまい、もう一度突く。

その瞬間、それは起きた。


「あんまり触るなラビ……」
「―――え?」

小動物が目を開け、突然言葉を発した。
ぷにぷにと突いて、心地よくなっていた兎愛の心は、一瞬で凍り付く。

「あれ、うさぎさんがしゃべった……?」
兎愛の様子を見ていた優奈も、それに気づく。



「僕、うさぎじゃなくて、妖精ラビ……」

ようせいをなのる、うさぎ→←げこうじかん!



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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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