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かえりみちでひとりへって ページ49

「ようせいさん……ラビック、ほんとによかったの?」

「仕方ないけど、優奈のためラビ」

優奈と別れた兎愛は、ラビックを抱えながら帰り路を歩いていた。
だがそこに、キャシーはいなかった。

魔法少女のパートナーとして、優奈について行ったからである。
ラビックも、最初は渋々とした感じだったが、いざ別れてみるとすっきりした表情になっていた。


「……とあ、今日は危なかったラビ。
変身できなくなったり、怪物に倒されそうになったり……」

「うん。おやまさんがいなかったら……」

兎愛は、先程の出来事を振り返り、危機的な状況が多かったことを思い出す。
打開のきっかけが、全て優奈だったという事も。

「……まず、僕を隠すのはランドセルじゃない方がいいラビね」

「そうだよね……」

変身できなくなったその場面は、ラビック達がランドセルの中に居たまま……
鍵が閉まっていて出てこれなかったというのが理由だった。

なので、今後ラビックをどう待機させておくかが、課題になっていた。

「うーん……」

頭を抱えながら歩く兎愛だが、目前に自分の家が見えてきていた。
今は仕方なく、ランドセルに押し込もうとするが……

「……あ、そうだ!ラビック、こういうこと、できないかな?」
「え、どうするラビ―――」

兎愛の閃きで、ラビックはその姿を変えることになる……。



「―――ただいま、ママ!」

「学校から連絡が来てたけど、早帰りなのね……あら、それは?」

佐紀は、元気よく帰ってきた自分の娘の腕の中に、
今まで見たことのないものが抱えられていることに気づく。

「これね、おともだちにもらったんだよ!」

そう言って、兎愛は嬉しそうにそれを見せる。
……抱えられているそれは、ラビックだった。

しかし彼は表情を抑え、あたかもぬいぐるみであるように演じているのだ。

「よかったじゃない。そうだ、給食もなかったんでしょ?お昼作ってあるわよ」

「やったぁ!おひるごはんーっ!」

ぬいぐるみの形をしたラビックに納得した佐紀は、これ以上の言及はしなかった。
そして兎愛と共に、家へと戻っていった……。

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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