わるいゆめだったけど ページ47
「……二人とも、どうして教室に？」
目を覚ました文野は、教え子が二人も教室に居る事に驚いた。
彼女の中では、今は体育の時間だからである。
「あ、それは……」
兎愛は一瞬戸惑ったが、出来る限り隠しながら、簡単に事情を説明した。
……時間になっても来ないから、呼びに来た とだけ。
「そうだったの。尾山さんも、休んでたのに無理させちゃったわね」
「せんせい、わたしはだいじょうぶ」
保健室で休んでいたはずの優奈も、自分を呼びに来てくれた。
体調を崩しているのに……と、文野は彼女を心配する。
しかし優奈は、なぜだかいつも以上にはっきりとした声で、大丈夫と言った。
「おやまさん……？」
兎愛はそんな優奈を見て、どこか違和感を感じるのだった。
「悪い夢を見てた気がするけど、今はすっごく良い気分よ。
……さて、まだ少し時間があるし、校庭でみんなが待ってるわね」
晴れた気分で、校庭に出て体育をする……そう思い、文野が立ち上がったその時。
廊下の方から、どたどたと幾つもの足音が聞こえてきた。
それが教室の前で止まると、ガラガラとドアが開く。
「せんせい！」
「あやのせんせぇ！」
「えっ、えっ？みんな、どうしたの！？」
足音の主は、クラスメイト達だった。
皆、なぜか興奮気味で、落ち着きがない様子だ。
話を聞いてみると、その理由がすぐに明らかとなる。
「……大きなお化け！そして、戦う女の子！？」
生徒たちの話に、文野は開いた口がふさがらなかった。
にわかに信じられることではないが、
皆が口を揃えて同じことを言うので、信じざるを得なかった。
「……おやまさん、それって」
「うん、わたしたちの……」
興奮する空気の中で、当事者で魔法少女な二人だけは、
汗を垂らしながらその話を聞くこととなる……。
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (
レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう！最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね！ (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きせ | 作成日時：2018年8月30日 20時
