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めざめのじゅもん ページ46

「魔法少女が、二人も……覚えてなさい!」

巨人のエネルギーの源だった宝石が消え、それを操っていた女は戦う手段を無くした。
遂には捨て台詞を吐き、何処かへと姿を消したのだった。


「……わたし……やったの?」
悪い存在が消えた校庭に、優奈は一人立ち尽くす。
自分が成し遂げたのはわかっているのだが、その現実感のなさに、心はどこかへ飛んでいた。


「おやまさんっ!」
「あ……あかつきさん」

そんな優奈の元に、兎愛が駆け寄ってくる。


「……すごいよ!ブラックホールをおいはらっちゃった!」
「まだ、しんじられないよ。でも……ほんとにすごい」

兎愛からの絶賛で、優奈はようやく達成感を見出し
飛び気味だった心は落ち着きを取り戻した。


「とあ、早く先生を目覚めさせるラビ」

「ゆなもニャ!」
少々感傷に浸っていると、自分たちの中から妖精二匹が語りかけてくる。
目の前に小さな光が漂っているのを見て、魔法少女達は最後にやるべきことを思い出した。




「―――マジカル、アンリッシュ……わぁっ」

教室に戻り、眠る文野に向かって、目覚めの呪文を唱える。
……今回は、一番頑張った優奈が行うことになっていた。

唱えた途端、校庭に留まっていた光は一瞬で、文野の中に戻っていく。



「これで……いいの?」

「そうニャ。もうじき目を……あ、まずいニャ!」

「え……あっ」

完了したことを知らせた直後、キャシーは突然変身を解除した。
そそくさとランドセルに押し入るその理由を、優奈はすぐに感づいた。

「あれ……私、体育の授業に……ん、暁月さんに尾山さん?」

……文野が、目を覚ましたからだ。

わるいゆめだったけど→←あおいろの、まほうしょうじょ



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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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