けつい ページ44
「―――そんなっ、あかつきさんっ！」
私は教室の中から、あかつきさんが戦っているのを応援していた。
でも、大きなお化けはとっても強くて……あかつきさんを簡単に、茂みの中まで吹き飛ばしてしまった。
「キャシー、どうしよう！このままじゃあかつきさんが……」
「ニャ……」
私には、どうしたらいいかわからない。
だけどキャシーも、黙り込んだまま。
「……ゆなって言ったニャ？ゆな、キミが変身できるって言ったら、するニャ？」
「え……？」
急に喋り出したキャシーは、凄いことを言った。
私が、変身って……あかつきさんみたいに、魔法少女になるってことなのかな？
そう思っていると、キャシーはどこからか、青色のかわいいコンパクトを取り出した。
「それ……」
あかつきさんが持っているのと同じコンパクト……これは青だけど、たぶん同じもの。
それを手に持っているキャシーは、なんだか不安そうだった。
「……本当は、もっと適任の女の子を見つけないといけない。でも今は一刻を争うニャ。
これを使って、変身してほしいニャ！」
「え、ええ！？」
するんだ……変身……。
いざ言われちゃうと、突然のことでビックリしてしまう。
「むりだよ……わたしが、あかつきさんみたいに……」
身体が弱いのは、よーく知っている。あんな風に動き回ったりもできないし、
私が変身しても、ちゃんと戦えない。そう思った。
「とあには、素質があったニャ。……ゆなにも、同じものを感じるニャ」
「わたしにも……？」
「ドリームガーディアンに必要なのは……魔法の力と、夢の力ラビ」
「ゆめの、ちから……」
夢。私の、夢……
「とあに魔法の素質があるなら、ゆなには夢の力がいっぱい溢れてる。そんな気がするニャ」
そうだ、夢。私の夢……
元気いっぱい運動して、遊びたい……もっと、もっと強くなって……！
「……うん、やる。わたし、へんしんする！」
「ゆな！よく言ったニャ！」
キャシーは、カードの形に変わった。これで変身するんだね……
「ふう……はあ……」
まだ、気分が悪いのが残ってる。でも、出来る気がする。
ゆっくりと立ち上がって、私はコンパクトを構えた。
……廊下から、どたどたと音がする。
きっと、他のクラスが避難してるんだ。だけど、私は……
「へん……しん！」
カードを通した瞬間、青い光が、目の前に広がっていって……
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (
レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう！最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね！ (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きせ | 作成日時：2018年8月30日 20時
