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にどめのへんしん ページ41

「わぁ……」

手や足に、ウサギをイメージしたコスチュームが装着されていき、変身が完了する。
二度目の変身な兎愛だが、まだ慣れていないので、変わっていく自分の姿に驚くばかりだった。


「く、くそっ!また変身を……」

優奈の妨害を受け、妖精を取り戻され、変身を許してしまう。
女は自分の失態に、焦りをあらわにするほかなかった。


「ドリームガーディアンが、わるいゆめからさましてあげる!」

「……あははっ!残念だけど、その天下は三日どころか十分で終わるわ」

兎愛が名乗った直後、女は急に余裕を取り戻した。
―――まるで、何かを思いついたかのように。


「十分天下?どういうことラビ!」
ラビックが聞くと、女は黒い宝石を手に持ち、話し始める。


「フフ……前も見せたわね。いい夢を吸い取り、悪夢に変換する宝石。意識は闇の中……。
ねえ、吸い取った後のこの真っ黒な石。私が変身する以外で、何に使えると思う……?」

「え、どういうこと……?」

兎愛は、前回の戦いを思い出す。
その時は、自分の胸に宝石を当て、恐ろしい化け物の姿に変わっていた。

じゃあ、今日は?
……何が起こるか分からず、兎愛は不安に襲われる。


「よっと……」

ジャンプし、その場から離れる女。
その足元には、眠る文野の姿があった。


「ふふ……こうするのよ」

ぽとんとするように、黒い宝石を文野の身体に落とす。
すると、宝石は文野の中に溶けるように入っていき、その形は見えなくなった。


「え……?」

そして次の瞬間、文野からは大きな黒い球上のエネルギーが飛び出し、窓をすり抜けて
校庭の方に出ていく。

それだけではない。
黒いエネルギーは、その形を変え、とても大きな……黒い巨人の化け物となったのだ。


「うそ、そんなのって……」

その光景を、兎愛は見ていることしか出来なかった。

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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