いへんのしょうたい ページ38
「ここ……わたしたちの、きょうしつ」
「うん。いやなかんじ、ここからするの」
兎愛達が、嫌な気配を追ってたどり着いた場所。
そこは、自分たちの教室である、三年三組だった。
「おやまさん、ここにいて。わたし、なかに入るから……」
「き、気をつけてね」
優奈の安全のために、彼女を廊下に残して兎愛は一人、
教室のドアを開けて中に入る……。
「……おねえさん、きのうの!」
「あらぁ、昨日の魔法少女じゃないの。……ふうん、なるほどね」
妖精を眠らせ、その力を得ようとしたブラックホールの一味の女性。
彼女は、生徒のものであり学校のものである、机の上に座っていた。
「この女を助けに来たって事か……面白いじゃない」
「え、それってどういう……」
女性が下を向いているので、兎愛も釣られて下を向く。
すると、信じられない光景が広がっていた。
「……せんせい!あやのせんせいっ!」
自分たちの担任、文野が床に倒れているのだ。
眠るように意識を失っていて、昨日のキャシーの姿を思い起こさせる。
「そんな、せんせいまで……」
「こうして悪夢を発生させれば、自然と魔法少女が寄ってくる。
そしてそれを倒せば、妖精ごと手に入る。簡単な話よ」
「……いやっ!たすける、たすけなきゃッ……!」
この状況に危機感を感じた兎愛は、ポケットからパクトを取り出し、前に構えた。
「へんし……あ!」
その時、大事なことを思い出した。
妖精が居ないと、変身できないという事に……。
―――安心するニャ。ラビックも私も、ランドセルの中に入ってるニャ
キャシーの言葉がよぎる。
二匹とも、ランドセルの中に入れっぱなしだった。
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時