いつもとちがうにちじょうのはじまり ページ31
「……えっと、きょうかしょもノートも、今日つかうのはぜんぶあるね」
食事を終えた兎愛は、自室に戻り、
持って行くものの最終確認をしていた。
「とあ!ハンカチ入れてないラビ!」
「あっ、ありがと!」
机の上に置かれたハンカチに気づいたラビックは、それを兎愛の元に持ってくる。
「なんか、へんなかんじ。いつもは、一人でじゅんびしてるのに、今日からはようせいさんがいて……」
「そうラビ!今日から、学校に行くときも、僕らを連れて行ってほしいラビ。ダークホールが現れた時、せめて僕が居なきゃ変身できないラビ」
「えっ、そんなぁ……どうやってふたりをつれて行ったら……」
しょうがないことは、兎愛も内心分かっている。
だが、学校に行くのにまで連れて行くことは、少し抵抗があった。
「人前に出たら、なんかまずいきがするし……」
「安心するニャ。ラビックも私も、ランドセルの中に入ってるニャ」
「それで、だいじょうぶなのかなぁ」
纏まった話は、二匹はとりあえず、兎愛のランドセルの中に押し込まれておく事。
非常時以外、出てこない事となった。
……ラビックは、猛烈に反対していた。
押し込まれる辛さを知っていたからである。しかし、魔法少女としての役目を考えると、納得せざるを得なかった。
「――行ってきます!」
全ての準備が終わった兎愛は、ランドセルを背負って、元気に家を出る。
いつもと違う、何かを感じながら……。
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時