まちぼうけ ページ24
「……まってた?」
「待ちぼうけ食らってたラビ!」
自分の部屋に戻った兎愛を待っていたのは、二本足で器用に座禅を組みながら
嫌そうな顔をしているラビックだった。
「まあまあ、彼女にも事情があるニャ……」
同じく座っていたキャシーは、穏やかにラビックをなだめる。
こちらは、表情に不満を浮かべることなく、大人しく待っていたようだった。
「なんて言うんだっけ……そうだ、おわび!これ、食べて!」
そう言って兎愛は、持っていたドーナツを二匹に差し出す。
「ドーナツ……ま、まあ仕方ないラビ」
出来立ての香りが残るドーナツを見て、ラビックは落ち着いた。
「あ、これ美味しいニャ!はむはむ……」
キャシーも、自分の丈には少し大きいドーナツに、目一杯かぶりついて
満足げな表情だ。
「あの……話の、つづき」
「むぐ……ごくん。そうだったラビね」
兎愛が話を振ると、ラビックは残っていたドーナツを一気に飲み込む。
体のどこにそんな場所が……と、不思議に思う兎愛であった。
「キミが、ドリームガーディアンになった事は予想外……さっき、僕はそう言ったラビ」
「うん……わたしも、何でなれたんだろう……って、ふしぎなの」
兎愛が不思議そうにしていると、ラビックは机の上に置いてあるピンク色のパクトを指さした。
「あれは本来、強い魔力を持った人間でないと使えないラビ。
まして、10にも満たない歳の子供にも……」
「でも、僕はある瞬間で確信したラビ。キミが、魔法少女になれると」
「ある、しゅんかん……」
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時