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おうちへかえろう ページ22

「……ほんとに、ついてくるの?」

「ラビ。でないと僕ら、帰る場所がないラビ」

その後、兎愛と妖精二匹は、帰り道を歩いていた。


「おやまさん、だいじょうぶかなぁ」
兎愛は歩きながら、途中で別れた優奈を思い出す―――





「……じゃあ、ここでバイバイなのかな、あかつきさん」

妖精からの申し出の後、二人と二匹は一緒に歩き、
お互いの家に近い分かれ道に立っていた。

「おやまさん、かおいろいいみたいだけど、またさっきのがおきたら……」
「こんどは、ほんとにへいきだよ!さっきよりも、気分がいいの!」

大丈夫 平気……気丈に話す優奈を、兎愛は心配でたまらなかった。


「なら、いいけど……またあした!学校来てね!」

「うん。またね」


互いに軽く手を振って、二人は別れる。
遠ざかっていく優奈の背中を、兎愛は不安げな表情で見送るのだった。


「よし、僕らも帰るラビ。魔法少女……とあの家に」
「あっ」

一気に、現実に戻されるような気分が兎愛を襲う―――




「はぁ……」

回想を終えた兎愛は、優奈の心配よりも自分の心配をし始めた。
このまま家に近づくことで、妖精という名の来客を連れてくる抵抗が大きくなって仕方ないのだ。

「とあ、あなたの家はもうすぐ?」

「う、うん。……あ、あの家」

兎愛の指さす方向には、二階建ての戸建が建っている。
ラビックたちは、あの家が兎愛の家なんだろうと思った。


「ついちゃった……うん、カクゴ決めよ」

このまま、妖精を家に上がらせる。
兎愛は覚悟を決め、家まで歩くのだった。

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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