ほけんしつ ページ3
階段を降り、昇降口をさらに通り過ぎたところに、その部屋はあった。
「ここが、ほけんしつ……だよね？」
「そうね。暁月さんもお世話になるでしょうし、来た道を覚えておいてね」
兎愛には届かない高い場所に、保健室と書かれた札が刺さっている。
……それだけではない。
ドア一面に、保健室と書かれた紙が貼られており、
その自己主張の強さは兎愛にもしっかりと伝わった。
「……三組の、文野です」
文野は二回、ドアをノックした。すると、
「はい、どうぞー」
と、中から大人の声で返事が返ってきた。
「失礼します」
返事を確認したからか、文野は保健室のドアを開けて中に入る。
「しまーす……」
それに続いて、兎愛も保健室に入った。
「……あら、その子は？」
保健室に入ると、大人の女性が椅子に座っていた。
それっぽい白衣を着ていて、保健室の先生なのだと兎愛は思った。
「由川(よしかわ)先生。この子、今日から私のクラスで受け持つことになった……」
「あかつき、とあです。よろしくおねがいします！」
文野が紹介する前に、兎愛は自ら自己紹介をする。
その様子を見て、由川はくすくすと笑った。
「お利口さんね。そうそう、尾山さんだけど……」
由川は、自分の後ろにある閉まったカーテンに目を向けた。
「そこに、おやまさんがいるの？」
「ええ、中にあるベッドにね。気分が悪いって言ってて、そこで眠っているの。
……貧血気味、かしら」
貧血というものが兎愛には難しかったが、
保健室で休むほど気分が悪くなっていることが、彼女は心配だった。
「……せんせい。わたし、おきてるよ？」
その時だった。
カーテンの中から、細々とした声が聞こえてきたのだ。
少しずつ、開いていくカーテン。
そして現れたのは、兎愛と同い年くらいの少女。
「その子、だあれ？」
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (
レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう！最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね！ (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きせ | 作成日時：2018年8月30日 20時
