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いやしのちから ページ19

「あ、あれ?」

必殺技を打ち放った兎愛。
しかし、目の前には誰もおらず、一つの小さな光だけが残っていた。


「あの人……たおしちゃったの、かな?」

怪物であれ、人を消し飛ばしてしまったかもしれないという思いが、兎愛にはあった。
それを許容するには、まだ幼い。


「いいや、逃げたラビ。
そしてあの光、あれがキャシーの夢の結晶!早く戻してあげるラビ」

「あ、そうなの!?よかった……」


そんな兎愛の思惑と、現実は真逆だった。
自分がそこまで重いことをしていないことを妖精から知ると、すぐに表情が明るくなる。


「……あ!でも、その前に、おやまさんを!」
ハッとした兎愛は、すぐさま倒れる優奈に駆け寄った。

「はぁっ……おいはらった……の?」

「うん!……えっ、すごいねつ!どうしよう……」
ぐったりとする優奈を、膝元に抱える兎愛。
その体は、異常に熱かった。

「魔法を使うラビ!」

ラビックの声が聞こえると共に、さらに一枚のカードが手元に現れる。

「これ、カード……」
アルファベットで、healと書かれたそのカードには、天使のイラストが描かれていた。


「ヒール……癒しの魔法ラビ!その子を治してあげるラビ!」
「ようせいさん、ありがとう!……よしっ」

兎愛は急いで、手にしたカードをパクトにスキャンする。


『ヒール!』


音声とともに、白色の光がパクトから飛び出してきた。
その光は、優奈の体をやさしく包み込む……。


「あ……あれ?くるしく、ない……」

数秒もたたないうちに、優奈の表情はよくなっていった。


「よかった!おやまさん!」
「わっ!あかつきさん……!?」

回復した優奈に、兎愛はすごい勢いで抱き着く。
その表情は、安堵からくる笑顔だった。


「じゃあ次は、キャシーを助けるラビ!」

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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