魔法少女☆ドリームガーディアン 第一部

ぼうせんいっぽう ページ16

キンッ！ キンッ！ と、激しい金属音。

金属同士ではなく、
武器と腕がぶつかり合っているのだが。


「どうしたの！？防いでばかりじゃ、私を止められないわよ！」
「う、くぅっ……」

怪物と化した女性の、爪による激しい攻撃。
それに対し兎愛は、防げてはいるものの防戦を強いられていた。

「ここで、おされちゃったら、おやまさんたちが……」

自分の後ろには、優奈とキャシーがいる。
防いでいなければ、彼女たちに被害が行ってしまうかもしれない。

兎愛は、守りたい一心で、爪の斬撃を防ぎ続けていた。


「脇が甘いわッ！」

が、一瞬のスキを突かれる。

「あ……きゃあっ！」
脇腹に、爪の平面部分による打撃を叩き込まれた兎愛は、
後ろまで吹っ飛ばされてしまった。



「……うう」

「あかつきさん、だいじょうぶ！？」

兎愛が目を開けると、心配そうな目で見つめる優奈の姿があった。


「うん、なんとか」

気丈に振舞って見せる兎愛だが、
今のところ打開策が見つからない。


「ねこさん、早く助けてあげないと―――うっ、あ……」

「え……」
そんな状況で、最悪の事態が起きる。
優奈が突然、目の前で崩れ落ちた。

「は……あっ……ご、めん……」
「おやまさん！？しっかりして！」


発作。
兎愛にその言葉は浮かばなかったが、優奈の体調の問題だとはすぐに分かった。


「あ、わたしっ……どうしよう……！」

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