まほうしょうじょのすがた ページ14
妖精のカードをスキャンした直後、兎愛は白い光に包まれた。
そして、その光の中で、普通ならあり得ないことが起きているのだ。
「わ、なにこれ……」
自分の格好が、どんどん変化していく。
今日着ていた服が全部、別の物になっていく。
ハートのコンパクトから光が飛び出し、自分の身体に纏われていく様は、
まるで魔法のような光景だった。
「ふぅ……これで、いいのかな」
「……あかつき、さん？」
兎愛を包んでいた、白い光が消えた。
光の中から現れたそれに、優奈は驚愕する。
落ち着いた表情でいる彼女は、兎愛であって兎愛ではない。
不思議な格好をしている彼女に、優奈はそう思った。
「そのかっこう、テレビで見るまほうしょうじょみたいな……」
「うん、まほうしょうじょなんだって」
「えっ……？」
手や足、そして頭。
全体的にうさぎのような装備が多いその姿は、うさぎそのものだった。
言ってみれば、動物の格好をした魔法少女である。
「……やった！魔法少女になれたラビ！」
どこからか、ラビックの声が聞こえた。
「え、ようせいさん、どこ？」
兎愛は、周りを見渡してみる。
が、ラビックは見つからない。
そもそも、ラビックはカードになっていた。
余計に、声の場所が分からなくなる。
「君の中ラビ！」
「え！？」
自分の中……兎愛は一瞬訳が分からなかった。
しかし、なんとなく察した。
「この、うさぎのかっこう？」
「そうラビ！僕の魔力を具現化して、君の力にしているラビ」
兎愛は、難しい言葉はわからなかったが、
妖精の力を使っていることはわかった。
「だあああかあああらああああ！アタシを無視すんなって！」
兎愛に黒い光を放った女性は、
またも話の輪から取り残されていた。
それに加えて、目の前に立っている少女は魔法少女だという。
自分の放った光を、またも簡単に弾かれた女性は、すこし恐怖を感じていた。
「あかつきさん！ねこのようせいさんと、あのおねえさん、なんとかしなきゃ……」
「う、うん！」
優奈に言われ、話が長引いていたことに気づく兎愛。
そして、一歩前に立ち、女性の方を向く。
「ドリームガーディアンが、わるいゆめからさましてあげる！」
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (
レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう！最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね！ (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きせ | 作成日時：2018年8月30日 20時
