かくせい ページ13
「……は、はあ？」
光を放った女性は、それをただの子供が打ち消したことに、
納得行っていないようだった。
「ようせいさん、だいじょうぶ？」
「ありがとう……いや、なんで！なんであの光を受けても、無事に立ってるラビ！？」
「あ、そういえば……」
ラビックが詰め寄った時、兎愛は初めて、今の状況に気づいた。
しかし、打ち消した兎愛自身にも、何故そう出来たのかが分からない。
「い、今ね、あかつきさんに光があたって、ぱぁーってはじけちゃったの」
目を開け、一部始終を見ていた優奈が説明する。
その説明に、ラビックは疑問を感じた。
「この子に当たって、弾けた……？」
人間でも、あの光は悪夢を見せる。
だが、そこに立つ少女は、光を弾いたというのだ。
ラビックに、一つの可能性が浮かんできた。
「えっと、人間の女の子……頼みがあるラビ！」
「た、たのみごと……？」
頭を下げられ、兎愛は困惑する。
しかし、妖精の目が燃えていたので、話を聞くことにした。
「ちょっとまったああああああああああああああああ！
アタシ抜きで進めんじゃないわよ！」
完全に輪の外に出されていた女性は、手に持つ宝石に最大限の力を込める。
「……え、わたしが？」
「頼むラビ！」
大きな光が、兎愛たちを狙っている。
が、話に夢中の一人と一匹は気づいていない。
「今度こそ、眠りなさいッ！」
宝石から、先ほどよりも大きなエネルギーを放つ。
これでは、どうなるか分からない。
「あかつきさんっ！に、にげてー！」
気づいてもらおうと、優奈は大きな声を上げる。
「あ！……ええっと、やるよ！ようせいさん！」
優奈の声に気づいた一人と一匹は、黒い光に立ち向かうように
その場に立つ。
手には、ハート形のコンパクトのようなものを持っていた。
「行くラビっ！」
ラビックは、自らの姿をカードに変える。
そしてそれは、兎愛の手に渡った。
「……へんしん！」
兎愛は、そのカードをハートのコンパクトにスキャンする。
途端、白くまぶしい光が、彼女を包み込んでいく……。
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (
レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします！ (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう！最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね！ (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きせ | 作成日時：2018年8月30日 20時
