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あくむ ページ12

「わるいゆめって……ぜんぜん楽しいばしょじゃない!」
女性の言葉に、兎愛は反論する。

「いいじゃない、悪夢。……とっても素晴らしいわ」
女性は、兎愛の言葉を気にしないかのように、
自分の考えに浸っているようだった。



「ねこのようせいさん、しっかりして……」
意識のない妖精に、優奈は懸命に声をかける。
しかし、うんともすんとも言わない。

「お前!人間界に来てまで、仲間をこんな目に……」
「もう一匹……あなたも、仲間のところに連れて行ってあげるわ」

キャシーを眠らされ、敵意をむき出しにするラビックに、
女性は手に持った宝石を向けた。

「―――ナイトメア」
先ほどと同じように、女性は言葉を唱える。
そして次の瞬間、宝石から黒い光が放たれた。


「くっ……もうダメ、ラビ……!」
一度は、キャシーに救ってもらった。
だがもう、万事休す……ラビックは、覚悟を決める。

「ようせいさ―――」

……最後に願ったのは、自分たちが探しに来た”希望”……



パァン!


「―――え?」

何かが、打ち消されるような音を聞いた。

ラビックは、自分があの光を受けていないことに気づいた。
打ち消されたのは、あの光だと気づいた。


……じゃあ、なんで光は打ち消された?

答えを知るため……
ゆっくりと、その目を開ける。


「そんな、キミは……」

ラビックには、その光景が信じられなかった。
なぜ立ちふさがった?
なんで自分を守った?
そして、なんでこの子は……眠っていない?

「ようせいさん、だいじょうぶ……?」

黒い光を打ち消したのは、兎愛だった。

かくせい→←ヒカリねらうカゲ



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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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