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ヒカリねらうカゲ ページ11

「妖精、みーつけた」
突然現れた女性は、ラビックとキャシーを見るなりそう言った。


「ラビック、この人まさか……」
「うん……多分そうラビ」


「え、ようせいさん、なんの話?」

兎愛は、突然小声で話し出す二匹を不思議そうに見ていた。

「あかつきさん、あの人……ようせいの話をしてた。しってるってこと、だよね」
「あら、スジがいいわね。褒めてあげるわ」

ご名答というように、自分の考えを言った優奈へ、女性は拍手を送った。
パチパチパチ……短い拍手を終えると、その雰囲気は一変する。


「おしゃべりはおわり、ね。……妖精、あんたら二匹も捕まえてあげるッ!」

その手に、黒い宝石のような物を握った女性は、
凄味があり荒々しい態度になった。


「キャシー、人間の女の子、逃げるラビ!」
「えっ!ようせいさん待って!」

その姿を見て、キャシーの手を引き逃げ出すラビック。

「逃がさないわよ。―――ナイトメア」
女性は、手に握った宝石を前に突き出し、謎の単語を唱えた。
すると、宝石からあふれる黒い光が妖精たちに向かっていく。

「ラビッ……!?」

背を向けていたラビックは、はっきり言って油断していた。
だから、後ろから飛んでくるものを、避けられない


―――はずだった。

「ラビック、あなたは倒れるわけにはいかないニャ……!」
「なっ、キャシー!?」

黒い光は、ラビックをかばったキャシーが受けた。
キャシーはそのまま、意識を失ってしまう


「ハァッハハハハハ!一匹捕まえたわ!」

女性は、高らかに笑い声を上げる。
その声には、狂気のようなものも感じ取れた。


「え、いま、何したの!?」

狂気じみた笑い声を上げる女性。倒れて動かない妖精。
兎愛は、状況が呑み込めていなかった。

「えーっとねぇ……とっても楽しいところに、意識だけ移動させたの」
楽しいところ……そう言った女性だが、口調には怪しさが残る。

「たのしい……ところ?」
そんな怪しさに疑問を持ったのか、優奈はそれを聞き直す。



「……悪い夢だけ見て、一生不幸に包まれるところよ」

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設定タグ:魔法少女 , 小学生 , 市販書き(一時創作)   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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きせ(プロフ) - やっぱり物足りないですよね。正直な感想、ありがとうございます (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
きせ(プロフ) - かなみさん 三部以降で、頑張って改善して行っているつもりなので、これからも応援よろしくお願いします! (2019年1月15日 22時) (レス) id: d21ca2596b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 描写が少し物足りなくて、面白いのに勿体ないと思いました。 (2019年1月14日 10時) (レス) id: 9e95386d93 (このIDを非表示/違反報告)
花杜あみり@元花村すみれ(プロフ) - Twitterのフォローありがとう!最近バイトが忙しいけど、暇な時間に読んでみたい! (2019年1月3日 21時) (レス) id: bb468dc0cb (このIDを非表示/違反報告)
せいろん(プロフ) - どんな展開か楽しみにして読んでます(*^^*)がんばってくださいね! (2018年10月24日 8時) (レス) id: 795d0599c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きせ | 作成日時:2018年8月30日 20時

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