お部屋にて【eml】 ページ5
秒針とペンの音が響く、私の部屋
家庭教師のエーミール先生と私だけの空間だった。
先生の教え方は分かりやすいから好きだ。
「おや?珍しくペンが止まってますね?ここは…」
こんな感じで分かんなくても聞き出せない私の性格も理解してくれる
「先生、ありがとう。理解、できた」
「Aさんは要領がいいですからね。その調子ですよ」
【eml】side
彼女が好きだ。年の差だって大学生と高校生。
ありやな。
「先生、ありがとう。理解、できた」
この様に、ぎこちないけどちゃんとお礼を言ってくれる姿が好きだ。
彼女は素敵だ。聡明で健気で、でも少しクールで、
問題に必死に向き合姿は愛らしい。
「先生、テスト頑張るからさ、」
嗚呼、その綺麗な顔も、もちろん好きだ。
「学年一位だったら、なんかご褒美ほしい」
悪戯っ子のようなその顔も好きだ。
「そうですねぇ、では学年一位でしたら、」
そう言いながら彼女の顔に手を添え
「私の貴方への秘密教えますね。」
「…先生?」
クールを装いながらソワソワした顔で顔を真っ赤に
した彼女に
期待してもいいですよね?
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作者名:麗 | 作成日時:2018年8月17日 20時