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どうあがいても強制 ページ2

企画書を提出した後、途中に壁に音符を連ねていく見覚えのある姿を発見した
書かれている音符はドシガタ眼鏡に見つかる前に消さないと声が
校舎に響いて煩いのでそれは避けたいところだ
あわよくば見逃すか防音レッスン室で叱って欲しい切実に。
とにかく消すためにポケットからスマホに記録を収めていく

全て撮り終わりもりちあに壁の写真を添えて
『これ消してから行く。遅れるかも』と一言打つと
直ぐさまに了解との返信がきたためホースなどを取りに行く

戻ってくるとインスピレーションが湧いてきてないのか彼はねっころがっていたが私を見つけるやいなやバッと飛び起きた

「A〜!やっほー☆」

「やっほー月永」

「んん?何でAはホースを持っているんだ?あ、待って!言わないで!妄想するから!」

「はいはい」

適当に受け流して水をかけようとすると

「ああ!それを消すな!!!」

と背後からギャンギャン騒ぐ彼に

「大丈夫だよ、ちゃんと写してあるから」

そう言ってスマホを見せてあげると

「おお!Aありがとう!!お前優しいな!大好きだ☆」

大好きの安売りをしてる馬鹿にどーもとお礼を言い壁の五線譜を消していく

「ああ、、、、!インスピレーションが湧いてくる!あ、紙がない!圧倒的に!世界的!損失だ!勿体ない!」

と喚く彼に一旦作業をするのをやめ鞄から使ってないノートを与えると

「ありがとうA!大好きだ☆」

とすぐガリガリと音符を書いていく


運良く水性だったため数十分後に消し終わり、遅れずに行けそうだなと考えながら荷物をまとめてると背中に重みを感じた

振り返ると私を背もたれにしながら作曲していた

「また、プロデュース?」

となにやら不機嫌そうに言うのでインスピレーションが降りてきてないのかと思いながら

「うん、今日は流星隊だよ」と返事をすると

「ふ〜ん」

興味が無いと言わんばかりの返事をしながらノートを閉じ
もっと一緒にいたいと甘えてくる

駄目と何度言ってもやだ!しか言わないので本当に高3か疑った

彼を放置しレッスン室に行こうとしたら
腕を引いてくるので今度は何?と聞くと

「じゃあ、一緒に帰ろう!」

「え、いや、大丈夫、いらないし、、、」

「まーまー、遠慮すんなって☆俺教室で待ってるからさ!」

と荷物をまとめて颯爽と教室に向かっていった

「ええ、、、」

強制的な発言に困惑したが
とにかく流星隊を待たせないため
今から行くと連絡し急いでレッスン室に向かった

・→←それは突然のこと



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作者名:香奈 | 作成日時:2018年1月28日 14時

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