五条先生がする〇〇個のいたずら【五条悟】

救出 ページ28

「……？」




唖然とする僕を不思議に思ったのか、七海が僕の視線の先を見た




「…あー」


「嘘だ………」


「残念でしたね」




七海はお酒を一口飲んだ。口元が笑っているのが見える




「…七海喜んでるだろ」


「え？何がです？」


「………もういい！僕帰る！」




ダンッと机に手をついて立ち上がった。コップに入っていた水が倒れた





「ちょっと、お代は「七海頼んだ！」…………はぁ」





店を飛び出して、Aが歩いていった方向を見る



…やっぱり、あの後ろ姿はAだ



隣の男は誰だ？見るからにチャラチャラして、アホそうな男は。



バレないように忍び寄ってこっそり聞き耳を立てる





「いやーほんとAちゃん可愛いわぁ」


「えー、ありがとー」


「うんマジマブいわ」


「やだー」


「月から舞い降りて来た？って感じ。いやそれかぐや姫かよ！ってなwww」




…？？意味分かんない


男は一人で喋って笑ってAの肩をバシバシ叩いている


Aの返事も心ここにあらず、って感じだし。


…付き合ってるわけではないのか…？




「(…！あのクソガキ…)」




男がAの肩に手を回した。いやらしい目つきでAを見つめている。




「…いや、ガチでAちゃん俺のドタイプだわ。もしかして俺のために存在してくれてる？(笑)」


「きっしょ」


「……えっ「あ、嘘嘘〜！うふふ、嬉しい〜ありかと〜」」





…これは付き合ってないな


もしかしたらナンパされて困っているのかも


そう思うと、メラメラと暑いものが僕の中に湧いてきた



Aを助けなければ…！

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