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接待 ページ17

「お嬢ちゃーん、こっちこっち」


「は〜い」




今日は任務後の打ち上げがある


依頼主が結構な権力者で、断ったのだが奢ると言って聞かなかった


そのクソジジイのせいで、僕のAはお酌をさせられている


60過ぎたジジイが女の子に酒注がせるなよ



「嬢ちゃん」


「はい!」



パタパタと忙しそうに走り回るA


気に食わない


僕はお酒を飲まないからその様子を見ている


一生懸命動き回る彼女は可愛いのだが。



「お嬢ちゃん、彼氏いるの?」


「え〜?あはは、どうでしょう」



…あーあ、捕まっちゃった


Aは一人のツルピカハゲに絡まれた



困ったように流しているA



「若いっていいねぇ」


「ち、ちょっと」


スリ、とハゲが手を撫でた


Aは一瞬嫌そうな表情を浮かべるが、直ぐに笑顔に戻した




「彼氏いないならさ、僕とかどう?(笑)なんちゃって」


「あ、あはは」




ジジイ特有のクソつまんない冗談


グッと握り拳を作って、机をドンッと叩く


全員がこっちを向いた



「…すみません、酔ってしまったみたいです。僕達はこれで」


「せ、先生?」



Aを立たせ、お金を机の上に置いて外に出た


後ろでジジイが何かを言っているが、知るもんか



「五条先生!」


少し歩いたところで、Aが僕を呼んでいることに気がついた


口角を上げて振り向く



「ん?」

「あんなことして、大丈夫なんですか?偉い人たちなんでしょ…?」



Aは心配そうな顔をした



「僕のほうが強いから」


「…ふっ、あはは、そりゃそうでしょ」




僕が言ったことがおかしかったのか、Aはケラケラと笑いだした


…そんなにおかしいこと言ったかな


笑わせるつもりはなかったのに。



Aは繋いでいた手を、少し強く握った


そして先程とは比べ物にならない笑顔で言った




「ありがとう。五条先生」





僕の胸が、ドクンと高鳴った

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
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ここ - 執筆お疲れ様でした!本当に大好きな作品で、何度も読み返させて頂いてます..!もう執筆活動はされない感じですかね...😭ととこさんの書く文章が本当に大好きなので寂しいです。もしまた機会があればもう一度お目にかかりたいです..!どうかお体に気をつけて下さい! (2023年4月4日 22時) (レス) id: 141a8a60c5 (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - 完結おめでとうございます....!最高でした😭 (2022年5月10日 12時) (レス) @page50 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
空木* - 完結おめでとうございます!前作の方を読んでいて、続編を必死に探したところ漸く見つかって歓喜しています、、素晴らしい作品をありがとうございました!! (2022年3月23日 16時) (レス) @page50 id: 4d0bb8efc1 (このIDを非表示/違反報告)
ととこ(プロフ) - 雪さん» 雪さん。コメントありがとうございます!雪さんのコメントに励まされて書き進めることができました…!櫻井さんの声素敵ですよね〜私はおそ松でハマりました(笑)好きになるキャラは尽くcv櫻井さんです(笑)他の作品も宜しければぜひ!! (2022年3月9日 23時) (レス) id: e28f50cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ととこ(プロフ) - サブリオさん» サブリオさん。コメントありがとうございます!もっと書きたいことはあったのですが、力が足りず…(笑)ここまでご愛読いただき本当にありがとうございました! (2022年3月9日 23時) (レス) id: e28f50cbf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ととこ | 作成日時:2021年12月31日 8時

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