五条先生にする〇〇個のいたずら【五条悟】 (ページ45)

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伝えるページ45

「…取り敢えず起きようか」

「このままで聞いてください」

布団から出ようとする先生を引き止める

くい、と袖を引くと先生は困った顔をした。目隠しをしてないからいつもより表情がわかりやすい。

「はぁ……ならちょっと離れようか」

私が絶対に折れないことを察したのか、先生は諦めて寝転んだ。私からちょっと離れたところに。

「…先生」

「ん」

「私は本気です」

「……んー、何が？」

またはぐらかした。さっき好きって言って、本気って言った。それで「何が？」なんて、分からないわけないだろう

もう好きって一回言ったから怖いものなんてない

何回でも言ってやる

「先生。好きです」

「…はは、また言ってる」

「何回でも言います。私は先生が好き。大好き」

「…んー、僕も好きだよ。大事なかわいい生徒だしね」

まともに取り合う気がないのが分かる。

…私は、真面目に本気で言っているのに、先生はすぐはぐらかす。

それに無性に腹が立った

バッと起き上がって先生の上に馬乗りになる

「A、それはやばいって「五条先生」」

とん、と先生の顔の横に手をつく。先生は私を見つめた。

「…真面目に答えてよ」

「……」

「私の好きは、五条先生と色んなことをしたいって好きだよ。………なんならキスでもしようか」

「ち、ちょっと、」

「いつも結婚したい、とか言ってるから信じてくんないの？」

「A、落ち着いて」

「落ち着いてるよ！おかしいのは先生でしょ。分かってるくせに」

「………」

ここまで言っても先生は答えてくれなかった。

その沈黙が答えということなのか。

「A」

先生が私の名前を優しく呼び、上半身を起こした。

それにぎゅっ、と抱きつく。

「これが最後。………五条先生、私はあなたが好きです」

「……………………だから〜、そういういたずらはたち悪いって」

「…分かった。もういいよ」

パッと先生から離れた。五条先生はいつもの笑顔を貼り付けていた。私もにっこり笑顔をつくる。

どんなに本気で伝えてもまともに返してくれやしない

悔しくて、涙が溢れそうになった。今が夜で良かった。

「夜中に色々ごめんなさい。いたずらも、もうしません。……おやすみなさい、先生」

そう告げて先生の部屋を後にした。